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西澤徹夫 偶然は用意のあるところに

展覧会について
今回の展覧会は、「京都市京セラ美術館」※1 や「八戸市美術館」※2 をはじめとする文化施設や美術展の会場構成など美術館関係の仕事を数多く手掛けている建築家・西澤徹夫氏の初の個展です。
「建築の全体性とは、どこまでのことを指すのか?」と西澤氏は問います。建築が扱う対象はどんどんふくらんでいくこと、具象として現れたものの裏側にこそ、私たちが建築と呼ぶものの核心のようなものが内在していること。そのような不可視のものを計画することの過程にこそ建築の魅力があるのではないか、と述べています。
タイトルの「偶然は用意のあるところに」は、いまだ見えていない核心に触れるためにできうる限りすべての準備を整えておくという、氏の建築との真摯な向き合い方を表した言葉だと言えます。西澤氏の緻密な設計と現場での限りない「チューニング」の積み重ねによって生まれる建築が、訪れる人に悦びや新しい発見をもたらすことも、こうした姿勢から生まれる幸運のひとつなのかもしれません。
氏はこの展覧会を「自らも未だ気づいていない何かを発見するプロジェクト」と捉えています。本展覧会を通して、訪れた人が建築の抱えている豊かな内面について想いを巡らし、それらを見出す手がかりになれば幸いです。
TOTOギャラリー・間

共同設計者:※1青木淳建築計画事務所、※2浅子佳英・森純平
会場写真
エントランス
©Nacása & Partners Inc.
GALLERY 1 全景
©Nacása & Partners Inc.
GALLERY 1
チラシラック(東京国立近代美術館エントランスホールリニューアル)、全体配置模型(小諸新校⦅仮称⦆施設整備事業プロポーザル最優秀案)ほか
©Nacása & Partners Inc.
中庭
「The Last Night of the Stone Age」(制作:曽根裕)と鉄板で再制作した「リトルチェア」
©Nacása & Partners Inc.
中庭
©Nacása & Partners Inc.
GALLERY 2 全景
©Nacása & Partners Inc.
GALLERY 2
左:個室群模型(八戸市美術館)
右:第2回「MOMATコレクション」再現模型(4階)(東京国立近代美術館リニューアル)
©Nacása & Partners Inc.
主な作品
上: 京都市京セラ美術館(京都府、2019年、 青木淳建築計画事務所と共同設計) © Daici Ano
下: 西宮の場合(兵庫県、2016年、酒井真樹・安藤僚子と共同設計)© Shin Hamada
上: 東京国立近代美術館エントランスホールリニューアル(開館60周年記念事業)(東京都、2012年)© Yutaro Tomii
下: 907号室の場合(東京都、2016年)© Norito Yamauchi
上: 京都市京セラ美術館開館1周年記念展森村泰昌:ワタシの迷宮劇場(京都府、京都市京セラ美術館、2022年)© Fumitaka Miyoshi
下: 光のメディア(東京都、東京都写真美術館、2022年)© Osamu Sakamoto
展覧会情報
展覧会名(日)
西澤徹夫 偶然は用意のあるところに
展覧会名(英)
Tezzo Nishizawa: CHANCE FAVORS THE PREPARED MIND
会期
2023年9月14日(木)~11月26日(日)
開館時間
11:00~18:00
休館日
月曜・祝日 ただし、9月23日(土・祝)は開館
入場料
無料
会場
TOTOギャラリー・間
〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分
TEL=03-3402-1010 URL=https://jp.toto.com/gallerma
主催
TOTOギャラリー・間
企画
TOTOギャラリー・間運営委員会
特別顧問=安藤忠雄、委員=貝島桃代/平田晃久/セン・クアン/田根 剛
後援
一般社団法人 東京建築士会
一般社団法人 東京都建築士事務所協会
公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部
一般社団法人 日本建築学会関東支部
ニュースリリース
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