Kazuhiro Kojima + Kazuko Akamatsu / CAt Cultivate
2007 9.14-2007 11.17
空間術講座20 小嶋一浩+赤松佳珠子/CAt特別講義 Cultivate

展覧会と同時発行の作品集『小嶋一浩+赤松佳珠子/CAt Cultivate』(TOTO出版)をテキストとして、ギャラリー・間会場内で、小嶋一浩、赤松佳珠子 両氏による特別講義を行ないます。

時間=各回 19:00〜20:00
会場=ギャラリー・間

第1回目
10月1日(月)

作品集『CULTIVATE』のページをめくり、展示作品を見ながら、小嶋一浩さんと赤松佳珠子さんから直接プロジェクトの説明を受ける形式の空間術講座。講師と参加者が直接対話できる、貴重な場となりました。

第1回目の講義は「中央アジア大学ナリンキャンパス」に重点をおいてお話いただきました。いろいろな立場の、多くの人々が関わるこのプロジェクトの複雑なスケジュール表や、クライアントから最初に渡されたぶ厚い要件書など、展示や作品集にはない貴重な資料も見せてくださいました。参加者からの質問にも丁寧に回答いただき、予定の1時間を優にオーバーする充実した講義内容となりました。


第2回目
10月22日(月)

第2回目の講義は「ホーチミンシティ建築大学」に焦点をあててお話しいただきました。これはCAtと、小嶋さんのもう一つの拠点である「東京理科大学小嶋研究室」が共同で手掛けているもの。「敷地を陸と思うな」というメッセージが示すとおり、ほとんど水面と同じ高さにある敷地や、日常的に激しいスコールに見舞われる気象条件、また共産主義の体制下で物事が決められる(決まらない)などといった困難な状況に置かれることで、返ってここでcultivateすることの面白さを感じている、というコメントにエネルギーを感じました。

現在のせんだいメディアテークの外観
参加者がメディアテークの周囲に集まる。審査会の朝

第3回目
10月29日(月)

第3回目の講義は「プロジェクトMUYARAMA」を中心にお話しいただきました。
「宗教を超えて誰もが祈りをささげたくなるような場所をつくる」という命題を受け、世界各国の「聖地」の視察を行いながら、ここで何をすべきかという模索を続けていることや、かつて自動車工場として人工的に「開発」された敷地を30年、100年といった年月を費やして自然に戻していくという「非開発」的な行為であること(にもかかわらず、法規上は「開発工事」とみなされる矛盾)など、このプロジェクトには従来の建築の枠組を超えた大きな可能性が秘められていました。

現在のせんだいメディアテークの外観
参加者がメディアテークの周囲に集まる。審査会の朝
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