Touchstone, The Furniture designed by Teruaki Ohashi
2006 9.16-2005 11.18
展示作品  

‘Touchstone’(試金石)と題する本展は、孤高の家具デザイナー大橋晃朗氏の作品を俯瞰する、逝去後、初の個展となります。ネーミングの妙からも伺える家具への深い思考を経て、時代時代に極めてオリジナルなデザインを展開した大橋氏の家具は、デザインに溢れる現代にこそ重要な意味を持つのではないでしょうか。

会場には、日本の伝統的な指物家具に強く関心を抱いていた時期に作られた「木地箱」から、遺作となった「カフェ・チェア」までを一堂に集め、大橋氏の家具の魅力を余すところなくお伝えします。

「フロッグ・チェア」以降の踊り出すような家具を紹介する第1会場を伊東豊雄氏、初期の「箱もの」家具から「ボード・ファニチュア」までの変遷をたどる第2会場を坂本一成氏に構成・デザインいただきます。手描きの家具原寸図やドローイング、色鮮やかなスケッチ、家具模型など、大橋氏の手の痕跡が見られる展示は必見です。

さらに本展では、大橋氏がデザインした16種、60点あまりの椅子や座椅子に座っていただくことができます。
展覧会監修の多木氏、伊東氏、坂本氏に、「こんな椅子はかつて見たことがなかった」と言わしめた「ハンナン・チェア」「ハンナン・チェア・ロング」はもちろんのこと、初期代表作の「台のような椅子」、胡座(あぐら)がかけそうな「フロッグ・チェア」、艶やかで愛らしい「ドナルド・ダック」、遺作の「カフェ・チェア」など、極めて個性的な表情の椅子達に触れていただくことで、常に「家具とは何か」ということを思考してデザインに取り組んでいた大橋氏のデザインセンスを実感いただけます。この機会にぜひ一度、座りにお越しください。
制作年 作品名  * = 会場でお座りいただけます
1973 木地箱
  車箱
1975 小椅子 *
1976 台のような椅子 *
1978 椅子トゥム *
  椅子ハピ
  椅子テム *
1979 フォア・ボードレッグ・テーブル
1980 ボードレッグ・チェア *
1981 ボード・テーブル#1
  ボード・テーブル#3
  ボード・テーブル#4
  ボード・ストゥール「バード・バッド」#1〜#4 *
  バード・ローズ#4 *
  ボード・クロック#1
  ボード・クロック#2
  ボード・クロック#3
1982 キャビネット#1 「トリンキュロ」
  キャビネット#2 「パック」
  キャビネット#3 「フェステ」
  キャビネット#4 「タッチストン」
  ミラーキャビネット#1
1983 スタッカブル・ストゥール *
1985 フロッグ・チェア *
  フロッグ・テーブル
  ハンナン・チェア *
  ハンナン・チェア・ロング *
1986 リムブ・チューブ
  リーフ・テーブル
1987 デイ・ベッド *
1988 トーキョー・ミッキー・マウス *
1989 ドナルド・ダック *
1990 カフェ・チェア *
  風除室用ベンチ *
左からトリンキュロ、パック、フェステ、タッチストン
奥からリムブ・チューブ、ハンナン・チェア・ロング、ハンナン・チェア、スマル・チェア、リーフ・テーブル
©藤塚光政
 
 
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