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佐々木睦朗展 FLUX STRUCTURE
MUTSURO SASAKI FLUX STRUCTURE
2005 3.09 - 2005 5.14
 
佐々木睦朗展 FLUX STRUCTURE  
展覧会レポート
Top of the World
レポーター:小嶋一浩
 
「COMPETITION FIRST PRIZE」という文字がずらりと並ぶ。上階に入ると同時に、その文字の繰り返しに圧倒される。ほとんどのプロジェクトは国際コンペか公開コンペの1等である。「せんだいメディアテーク(1995-2000)」「金沢21世紀美術館(1999-2004)」のように、既に完成し、公開コンペ1等の期待を裏切らない質を持った建築とともに、今後完成したら間違いなく建築の世界を席巻するような作品群が一望の下にある。
個々のプロジェクトが、くっきりと示される。展覧会のための余計なサービスはいらないよ、というスタンス。個々の作品を、そしてそれらを貫く思考の方法を「しっかり見ろ」と、これは相当に単刀直入である。作家の自信の程が誇示されている。「他のことやってサボっている場合じゃない、もっとおもしろいものを設計しろ!」と怒られたように感じた。こんな気分にさせられたのは、レム・コールハース/OMAの「ボルドーの家(1994-1998)」を訪れた時以来である。


第1会場
第1展示室パノラマ画像
第2会場
第2展示室パノラマ画像
※画像を御覧頂くためにはQuickTimeが必要です、詳細はこちら
 
第1会場
第1会場:
S=1/5の「北方町生涯学習センター」と「アイランドシティ」写真
全景
全景:
中庭に、「カタールQプロジェクト」の真っ赤な模型
第2会場
第2会場:
「EPFLラーニングセンター」の大型模型と海外コンペ紹介パネル

写真撮影=
ナカサ・アンド・パートナーズ
パノラマ撮影=コムデザイン
この、ファイトが沸く展覧会が、構造家・佐々木睦朗展である。ギャラリー・間で、日本人の構造家にスポットを当てた展覧会は初めてとのこと。どのような展示をするのだろうと考えていたのだが、蓋を開けてみると、「磯崎 新」「伊東豊雄」「妹島和世+西沢立衛/SANAA」三者のプロジェクトを「佐々木による構造」で貫いて、シンプルにラインナップした展示である。下階には1/5の大きさの「北方町生涯学習センター(2000-2005)」と、続く庭に1/50の「カタールQプロジェクト(2004-2006)」の真っ赤なコンクリートと鉄で作られた模型が据えられ、上階には1/75の「EPFLラーニング・センター(2004-2009)」が並ぶ。どれも大きい。「EPFLラーニング・センター」はコンペの時にSANAAがスタディした模型だそうである。「コンペでここまでやるのか」と同じプロジェクトの1/20の1辺10mもある巨大な模型を「金沢21世紀美術館」の「SANAA展(2005.4.29-5.22)」で見たのとは、また違った驚きである。「カタールQプロジェクト」は、同じキャンパスに私自身が「Bridge, Art & Science College」で参加していたから、個人的にも感慨深い。でも真っ赤だとは知らなかった(これは原稿を送った後で聞いたら、模型用のフェラーリ・カラーだそうで本物はまた違うとのことでした)。

師弟関係である伊東豊雄と妹島和世が同時に登場するのはまだしも、磯崎、伊東、SANAAの作品をふつうあまり同列でとらえてはいないように思う。だから、このように展示されてはじめて、「北方町生涯学習センター」と「アイランドシティ中央公園中核施設」「EPFLラーニング・センター」が実はとても親近感のあるプロジェクトであったことを「発見」できる。そのようないくつかの「発見」が、「世界の中でのコンペの戦い方と勝ち方」の発見にまでつながっていくように思われる。

建築家の個展でこんな展示は、たぶん考えられない。だから学生だけではなく、プロの人たちにとっても必見です。
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