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2005年6月1日(水)〜7月30日(土)
11:00-18:00(金曜日は19:00まで)
休館日:日曜・月曜・祝日 入場無料
空間術講座19「建築と構造のディスクール」
全3回 当日会場先着順受付(定員490名)
TOTO COM-ETのアーキテクト訪問記「第22回佐々木睦朗氏をひも解く」掲載中
FLUX STRUCTURE
現代の構造デザインにおいて、自由、複雑、不定形、流動的、有機的といった特徴をもつ新しい3次元的な建築構造の創造は、近代の呪縛から建築を解放し、建築という領域を拡張する上で、いまや国際的にもコンテンポラリーなテーマになりつつある。しかし、それを真に合理的に実現するためには、従来の経験的な構造デザイン手法に替わって、力学(理性)と美学(感性)を統合した数理的な形態デザイン手法が必要である。
私が提唱する形態デザイン手法に感度解析手法と進化論的構造最適化手法がある。生物の進化や自己組織化などの原理を工学的視点からとらえコンピューター内で合理的な構造形態を創出するものである。現在、これらを適用して冒頭に述べた新しい建築構造の創造を試みている。その応用例の一つが自由曲面構造であり、もう一つが流動体構造である。この展示は、それらを通して近未来的な建築構造の形態と空間を体験する場となる。
佐々木睦朗
本展では、「せんだいメディアテーク」以降の磯崎氏、伊東氏、妹島氏、西沢氏との6つの建築と海外コンペ案に焦点を絞って、佐々木氏が創造する「FLUX STRUCTURE」を紹介いたします。大型模型やインスタレーション、映像やパネルで再現される作品から、構造家が切り開く建築の可能性を感じていただければ幸いです。また会期中には、氏の構造設計の理論と実践をお伝えする空間術講座19 「建築と構造のディスクール」を併催し、佐々木氏の基調講演と3組の建築家との対談で、建築と構造のセッションをリアルにお伝えします。