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原 広司展  ディスクリート・シティ
Hitoshi Abe Body
2004 12.02 - 2005 2.19
 
HITOSHI ABE  FLICKER 阿部仁史 フリッカー
阿部仁史=著
   
<ジオメトリー×テクスチャー×アクティビティ>のパズルが生み出す、実験的な建築

SCI-Arc(南カリフォルニア建築大学)で学んだ後、デコンストラクティヴィストとして名を馳せたコープ・ヒンメルブラウ勤務を経て、地元仙台を拠点に活動を続けている建築家・阿部仁史。1992年に「宮城スタジアム」(2002年ワールドカップの舞台となったサッカースタジアム)国際設計コンペを弱冠30歳で勝ち取り、2003年には熊本苓北町の「苓北町民ホール」で建築学会賞を受賞するなど、若手ながらも確実にその実力を評価されている気鋭の建築家です。

<ジオメトリー×テクスチャー×アクティビティ>という、建築を取り巻く要素をいったん分解し、再度掛け合わせることで生まれる無限の可能性から、ただ一つの造形を生み出す阿部のスタイルは、他に追随するもののない独自の世界観を創りあげています。よじれ、結び、折り曲げ、組み合わせといったさまざま表現から生まれる斬新な建築が、新鮮な、それでいてどこか懐かしい、不思議な光景を生み出します。

阿部仁史初の作品集となる本書は、初期の代表作から未発表の最新作まで21作品の魅力を、写真とドローイングによって鮮やかに再現するビジュアルブックです。若き写真家たちとのコラボレーションによる写真で阿部建築の「空気」を表現するともに、三次元の座標軸では表現しきれない複雑な構成を多様な図面(ドローイング)によって解説しています。

主な収録作品
青葉亭/AIP(2005年完成予定、仙台)
K美術館/SSM(2005年完成予定、塩竃)
9坪ハウスTALL/TH9(2005年完成予定、神奈川)
佐々木義肢/SOB(2004年、仙台)
パチンコタイガー/PTI+PTK(2003年+2005年、仙台)
苓北町民ホール/KAP (2002年、熊本)
関井レディースクリニック/FLC(2001年、仙台)
宮城スタジアム/MSP(2000年、宮城)
読売メディアミヤギゲストハウス(1997年、蔵王)
しらさぎ橋/SBP(1994年、白石) ほか

寄稿論文
「閾の建築」
 アーロン・ベツキー(建築評論家、オランダ建築博物館ディレクター)
「境界面の発見と生きられる空間」
 小野田泰明(建築計画者、東北大学大学院人間環境系助教授)
「メディアスーツとしての建築」
 五十嵐太郎(建築評論家、中部大学助教授)
「阿部仁史建築の謎
 曽我部昌史(建築家、みかんぐみ主宰)
「建築の「姿」と「形」」
 藤本壮介(建築家)
「建築の展示について」
 アンドリュー・ベンジャミン(建築評論家、シドニー工科大学教授)
「阿部仁史の建築についての考察」
 レオン・ヴァン・シャイク(RMIT教授)



体裁=菊判、ソフトカバー、280ページ
和英バイリンガル
ISBN 4-88706-250-8
価格2,520円(税込み)
阿部仁史 フリッカー
 
   
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