田原市は、旧斎場を集約し新たな火葬棟を新設。最新の火葬炉を導入した。1Fは荘厳な雰囲気、2Fはやすらぎの空間とし、動線にもプライバシーへの配慮がされている。さらに、キッズスペースや授乳室、空間や機能を充実させた多機能トイレなど、斎場を訪れるどなたでも安心して利用できるようになっている。

建築概要

所在地 愛知県田原市田原町衣笠1-19
発注者 田原市
設計監理 株式会社山下設計 中部支社
施工 <建築>菰田・藤特定建設工事共同企業体
<設備>株式会社天野ポンプ
敷地面積 16,092㎡
建築面積 1,879㎡
延床面積 3,913㎡
階数 地下1階、地上3階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 2020年12月

特長

建物の特徴

愛知県田原市は、田原地区と渥美地区にあった旧斎場を集約、田原地区にある葬祭棟を残し、新たに火葬棟を新設。新斎場は1Fが荘厳な雰囲気に、2Fはやすらぎの空間になるよう設計されている。最新の排煙処理設備を備えた火葬炉の導入により環境面に配慮し、さらに建物の入口と出口を分け、目的の階まで止まらない直行運転のエレベーターなど、ほかの利用者との接触が少なくなるようプライバシーにも配慮されている。また、既存の葬祭棟(やすらぎ苑)とは3Fの渡り廊下から行き来することができる。2Fには、5室の待合室とは別に、キッズスペースを設け、火葬の待ち時間に退屈してしまうお子さまをお連れの方にも配慮。また、ゆったりとした授乳室が2室設けられており、授乳中の方も安心して訪れることができる。

水まわりの特長

葬儀の進行により、一時的にトイレを使用する会葬者が増加することを想定し、衛生設備器具の数を算出している。また、2Fはやすらぎの空間となるようイメージされていることから、特に女性トイレの洗面コーナーの空間デザインにもこだわりを込めた。また、旧斎場の多機能トイレには最低限の機能しかなく、車いす使用者が余裕をもって利用できる広さがなかったため、新斎場では多機能トイレの空間や機能を充実させ、車いす使用者はもちろんのこと、オストメイト、お子さま連れの方など、斎場を訪れるどなたでも安心して利用できるようになっている。

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