森ビルの渡邉さんは今後についてこう語る。
「かつて六本木ヒルズでは、街のなかに街をつくる『タウンマネジメント』という考え方を基本に、街の鮮度を高めてきたのに対し、虎ノ門ヒルズの場合は今後、周辺も含めた『エリアマネジメント』をどうするかが課題です」
虎ノ門ヒルズのまわりには、虎ノ門パストラル跡地の再開発、虎ノ門病院を含む超高層計画、ホテルオークラ東京の建て替えなど、2020年の東京オリンピックに向けた再開発が目白押しだ。森ビルも虎ノ門ヒルズを起爆剤に、向こう10年間に周辺の港区で10程度の大規模プロジェクトを推進するという。10年後、はたしてこの界隈はどんな街に変貌を遂げているのだろうか。