洗面器の排水口が
自動で「きれい」に

——それでは、今度は自動水栓「アクアオートAタイプ『きれい除菌水』搭載」について、水栓グローバル事業推進部の村田健介さんにお話をうかがいます。開発の経緯はどうだったのでしょう。

村田健介「きれい除菌水」という画期的な技術が生まれたから、われわれの部門でもうまく生かそうということで始まりました。
担当しているのは洗面所。ここで一番汚いのはどこだろうと調べていって、メンテナンス会社、清掃会社にアンケートをとった結果、洗面器の排水口まわりの汚れが最も気になっているとわかったのです。

——自動水栓というのは、新しいパブリックトイレなどにある、手を差し出せば自動的に水が出てくる水栓のことですね。今回の商品は、どのように機能するのですか。

村田 家庭でもそうですが、洗面器の排水口は、いつのまにか金具周辺にピンクっぽい汚れが現れてきますね。あれは、手を洗った後に残る、目に見えない汚れを菌が分解することでつくられるんです。そこでお客さまが使った3秒後に、毎回自動で排水口周辺に「きれい除菌水」を噴霧する機構を追加しました。排水口周辺に発生しやすい菌を取り除いて、ぬめりや汚れの発生を低減するようにしたんです。

——手を洗うたびに除菌してくれるわけですね。

村田 それによって、清掃する方の手間がぐっと楽になるだけでなく、次に使うお客さまも気持ちよく使える。ひいてはそこのオーナーの方にも評判として返ってくる、というわけです。


>> 「『きれい除菌水』の仕組み」の図を見る
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