粉砕・圧送技術の新たな開発

 トイレが遠い、間に合わない、あるいは危険だという状態になったときに、現在はポータブルトイレが利用されています。しかし、においや使用後の片づけが介護者と要介護者の精神的肉体的負担になっているなどの問題があって、購入しても使われないケースも多いそうです。
 ベッドサイド水洗トイレは、すぐに流せる水洗トイレを、ポータブルトイレのように、ベッドのすぐ近くに置けるようにしたものです。その際に重要になったのが、できるだけ少ない工事で配管ができること。従来のトイレ設置時のように、壁や床に120㎜もの穴をあけ、さらに勾配をとりながら排水管を地中埋設するような大がかりな工事ではなく、1日くらいの簡単な工事で終了できることです。
 そのために、汚物を砕いて小さくし、ポンプで圧送する技術を開発しました。流すものを小さく粉砕することで、排水管を20㎜径という細いものにしています。これにより、壁や床に配管の穴をあける場合でも、より小さな穴ですみますし、圧送することで勾配も不要になります。8曲がり8mまでは勾配なしでも問題なく排水可能だという実験結果が出ています。
 また便器からの排水管をフレキホースにすることで、便器のちょっとした移動が可能になっています。床に固定する必要がない据置式のため、畳の部屋に設置することもできます。

*1:ナノろ過に使用されるクロスフローろ過の技術を応用した、フィルター表面に対して汚物粉砕液を平行に高速で流すことにより目詰まりを防止する技術。
*2:お客さま個人の印象です。

>> 「ベッドサイド水洗トイレ」の仕組みを見る

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