編集ノート

台湾繁盛民宿

 藤森さんの台湾茶室取材団の宿泊は、現場から車で30分、山間の田園地帯の民宿だった。コンクリート打ち平屋。一見洋風。ロビー兼食堂の色彩感覚はラテン系。塗り分けられた壁は不可解。素材、装飾はジャンク風。
 深夜、太鼓をたたくような音。あー、すごい豪雨だなと夢うつつ。翌朝、トタン屋根のしわざと気づく。
 宿泊室の前に張り出した木製テラス、これが断然おしゃれで、目の前は南国の緑を眺めるによし。朝靄に煙る早朝、太極拳をするゲストのティナさんは一幅の絵画。
 部屋の壁は面ごとに異なる壁紙の張り分け、オブジェのような鉢置きがドーン。ただし、植木はなし。
 ベッドは鉄製洋風。その上にヨーロッパ風円蓋の蚊帳。なぜか造花のインテリア付き。未経験のおじょうさま風でした。

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