TOTO通信 2009年新春号

特集/増改築へ、想像力。

経済の停滞がリノベーションを呼ぶとは思いたくない。そこにあるものを再生させ、生かし切ることが建築のもうひとつのパワーだとしたら、それは真実、幸せなこと。増改築はおもしろいと施主も建築家サイドも思う一致点を見つけることができたら、それは本当に幸せなこと。資源とか地球とか環境に思いを向けることも大切だけれど、同時に時間という主題のなかに滞留するリノベーションには不思議な幸せ感がつきまとう。時間の記憶がわずかであれ、そこに留められ現在を生きる。あらためて増改築、リノベーションにひきつけられる。

表紙=特集1エッセイのドイツ語原文
(文=Martin Naumann)
および“S(ch)austall”の図面
(提供=naumann naumann)


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