「せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦」は、全国の学生の卒業設計を一堂に集め、公開審査によって日本一の作品を決定するイベントです。2003年に第1回が開催され、これまで伊東豊雄、石山修武、藤森照信らを審査委員長に迎え、今年で4回目を迎えました。
毎年、出展者は増え続け、今回は374名が出展し、公開審査日には3000人近い学生がせんだいメディアテークに集結し、会場は熱気に包まれました。
現在、ほかにも幾つかの卒業設計の企画が日本各地で行われていますが、「卒業設計日本一決定戦」は、もっとも規模が大きく、その名の通り、日本一が選ばれる場となっています。学校代表の作品を並べて終わりではなく、個人が自由にエントリーすることができ、白熱した議論によってその順位を決めていくからです。生涯で一度だけ参加できる卒業設計の甲子園だからこそ、忘れがたい祝祭として盛り上がるのでしょう。
今年の夏、「卒業設計日本一決定戦」のエッセンスがギャラリー・間において展示されます。会場では、今年の上位入賞者の作品のほか、過去のほぼすべての出展作のデータを閲覧できます。
つまり、現在のすぐれた卒業設計の水準がわかる展覧会となります。もちろん、仙台のイベントをまだ見ていない人は、東京で追体験できる絶好の機会となります。そして建築家の卵である学生の作品がギャラリー・間において展示されることは、出展者のみならず、これから卒業設計にとりくむ学生にとって創作への大きな励みになるでしょう。
卒業設計日本一展実行委員会
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