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小泉誠展 KuRaSiGoTo
Makoto Koizumi  KuRaSiGoTo
2005 9.15-2005 11.12
         
小泉誠 ワークショップ開催レポート  
 2005年10月22日(土)@ギャラリー・間中庭
 
  ※写真をクリックすると大きな画像が新しいウィンドウに表示されます
中学生〜一般の部 10:00−12:00

開催が延期された22日の当日は天気予報を見事に裏切られて朝から雨。一時は開催中止か、と弱気なムードもただよった一同でしたが、雲の流れを見ながら決行を決定。講師の小泉さんも自ら用具を手に、会場の中庭の水溜りの除去にとりかかりました。
       
課題は「各自ひとつのダンボールを使ってそれをかぶって外と内の状況への意識を持ちながら家をデザインする」
箱をかぶって開けた穴から外をのぞくと、その目線と視野はちょうど箱の家に入ったときのそれと同じになります。箱をかぶって各自思い思いの開口部を開けていきながら、外と内とのつながりを意識しながら家をデザインしてみることがねらいです。
     
ダンボールを箱にし、自分の頭が入るための穴をまず開けることから作業が始まります。
作業に熱中しだすと時折ぱらつく雨も気になりません。
       
次に箱をかぶって「どこに」「どのように」外とのつながりとなるドアや窓などの開口部を開けていくかを考えながら各自作業を進めていきます。
       
デザインしていく開口部にも、各自が「表現したいこと」「作りたいこと」が実現されることが大切です。
 
箱をかぶりながら開けた開口部を確認すると、たとえばこのような感じになります。
光の入り方、感じられ方もデザインに影響することがわかります。
       
ダンボールひとつで表現された16通りの家のデザインが並びました。
   
小学生の部 14:00−16:00

午後からは晴れという天気予報も裏切られてお昼頃にはまたもや雨。開催時間直前になんとか雨があがったものの振り出しにもどってまた水溜りの除去。
小泉さん、おつかれさまです。
       
小学生の部の課題は当初の予定から少々変更。「ダンボールを使って服を作る」ことになりました。
     
服はなぜあるの?と質問する小泉さん。手を挙げて答えてもらいながら、ちょっと緊張気味の子供たちのウォーミングアップ。
     
野菜や果物やいろいろな柄や色が印刷されたダンボール箱を各自の好みで選ぶことから作業が始まります。
       
親子参加のワークショップ。いつのまにかお父さん、お母さんの熱中度もアップしている姿があちらこちらで見かけられました。親子で一緒になにかを作るのも大切です。
 
できあがった作品を着てみましょう。
     
いろいろ作ってみて、着てみてどうだったか、小泉さんとの会話が弾みます。
   
小泉さんの胸にはバナナの箱から切り取った「natural hero」のマーク。
「デザインをすることがなにより好き」と衒いなく語る小泉さんにぴったりのマークだと思います。どうもありがとうございました。
       
参加者の皆さんには展覧会からもなにかを感じとってもらえたことでしょう。
       
ワークショップの課題を通して、小泉さんが参加者の皆さんになにを伝えたかったか。
ダンボールという身近にある共通の材料を使って同じテーマに取り組んでみても、できあがったものは多種多様です。どうやらその各自の“個性”が出てくること、それが今回の小泉さんの一番のねらいだったということがわかりました。
「身近なところから意識を持つことでひとりひとりの個性が出てくると、街や都市が個性的で楽しく豊かになるのじゃないかな」
いつもどおりのやさしい口調でお話しいただきましたが、その一言にこめられた思いはやはり熱いものです。
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