TOTO
Atelier d’ivry、TOTOギャラリー・間共催
短編ドキュメンタリー映画「NISHINOYAMA HOUSE by Kazuyo Sejima」
上映会&トークイベント
―森美術館「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」関連イベント―
イベント開催報告はこちら
京都の閑静な住宅地に建つ「NISHINOYAMA HOUSE」は、建築家・妹島和世氏が手がけた集合住宅です。この住宅で3年間を過ごした映画監督のクリスチャン・メルリオ氏が、そこでの暮らしに魅了され、住人たちとの日々をまとめた短編ドキュメンタリー映画「NISHINOYAMA HOUSE by Kazuyo Sejima」を制作しました。
森美術館で開催される「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」でダイジェスト版が公開されるのに合わせ、TOTOギャラリー・間にて映画全編の上映会と、妹島和世氏、住人でアーティストの三嶋りつ惠氏を迎えたトークイベントを開催いたします。
タイトル
Atelier d’ivry、TOTOギャラリー・間共催
短編ドキュメンタリー映画「NISHINOYAMA HOUSE by Kazuyo Sejima」
上映会&トークイベント
―森美術館「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」関連イベント―
日時
2018年4月28日(土)16:00-18:00 15:30受付開始 開催終了
会場
TOTOギャラリー・間 GALLERY 2(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル4F)
東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分
共催
Atelier d’ivry、TOTOギャラリー・間
協力
長谷ビル、森美術館
トークイベント出演者
妹島和世(建築家、「NISHINOYAMA HOUSE」設計者)
三嶋りつ惠(アーティスト、「NISHINOYAMA HOUSE」住人)
クリスチャン・メルリオ(短編ドキュメンタリー映画「NISHINOYAMA HOUSE by Kazuyo Sejima」監督、Atelier d’ivry主宰)
定員
70人/参加無料
参加方法
事前申込制:申込期間内にTOTO ギャラリー・間ウェブサイトよりお申込みください。
お申込期間:2018年3月8日(木)~4月8日(日)
応募者多数の場合、抽選の上、4月20日(金)までに結果をご連絡いたします。
トークイベント出演者プロフィール
妹島和世(せじま かずよ)
建築家。1956年生まれ。1981年日本女子大学大院修了後、伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛と共にSANAA設立。
2010年 第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務める。主な受賞として、1998年 日本建築学会賞*、2004年 ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞*、2006年 芸術選奨文部科学大臣賞美術部門、2009年 フランス藝術文化勲章オフィシエ、2010年プリツカー賞*(アメリカ)、2013年 銀の定規賞*(フランス)など。
*はSANAAとして
© Aiko Suzuki
三嶋りつ惠(みしま りつえ)
1962年京都生まれ。1996年よりムラーノ島のガラス工房に通い始め、職人とのコラボレーションにより作品を生みだす。千年の伝統技術と三嶋の自由な感性の融合から生まれた無色透明なガラスは、光を透すことで新たな魅力を放っている。作品制作だけにとどまらず、空間にガラス作品を置くインスタレーションによって「次に見えてくるもの」を見据えた表現を続けているのも三嶋の特徴である。
主な個展に、「凍った庭/炎の果実」(ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館、オランダ、2010年)、「あるべきようわ」(資生堂ギャラリー、東京、2011 年)、「InGrimani」第 55 回ヴェネチア・ビエンナーレ関連企画(国立パラッツオ・グリマーニ美術館、ヴェネチア、2013年)、 「アジア回廊 現代美術展」(二条城、京都、2017年)ほか。
Christian Merlhiot (クリスチャン・メルリオ)
フランス、ニオール生まれ。ブルージュ国立美術学校で学んだのち、1995年イタリア、ローマのヴィラ・メディシス滞在中に初の長編映画を製作。現在までに6本の長編映画、20本以上の短編映画を製作、公開。多くの作品は主にフランス、日本、韓国、アメリカの映画祭や美術展覧会で発表される。2011年、京都のヴィラ九条山滞在中には長編映画「SLOW LIFE」を製作。
ヴィラ九条山前館長(2014~2017年)。パリ16区にある現代美術館パレ・ド・トーキョーのアート・ラボ、PAVILLONの元教育責任者。現在エクス=アン=プロヴァンス国立芸術高等学校学長。Atelier d’ivry主宰。
イベント開催報告
1年を通して刻々と変わりゆく暮らしをとらえたスナップ写真と美しい映像、妹島和世さんへのインタビューが織り成す短編映画「NISHINOYAMA HOUSE by Kazuyo Sejima」は、クリスチャン・メルリオ監督の「自分なりの住み方を見つけていった過程を、多くの人と共有したい」という想いで制作されました。

上映会の後、メルリオ監督、設計者の妹島和世さん、住人でアーティストの三嶋りつ惠さんの3名によるトークを実施しました。
「NISHINOYAMA HOUSE」の敷地には、周辺環境や遠くの景色をそのまま引き入れたような通り道が縦横に走り、メルリオ監督はひとつの集落のように感じたといいます。実際に妹島さんは、幼少期に日常的に体験していた勝手口や縁側を介した「ゆるやかな関係性」を実現したいと考えて設計したそうです。そこに、メルリオ監督や三嶋さんたち住人のかたがたの住みこなすための工夫が加わり、設計時には想像しえなかった独自のコミュニティが生まれている様子がうかがえました。

会場には、京都から住人のかたがたが多数駆けつけ、なごやかな雰囲気のもと、「NISHINOYAMA HOUSE」がもたらす新しい暮らしのかたちについて、来場者の皆さんと共有する時間となりました。

クリスチャン・メルリオ氏

妹島和世氏

三嶋りつ惠氏