TOTO
©Masumi Kawamura
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スタッフおススメ
  • 丗|SEI/徳田邸-京都 生きる喜び
    『丗|SEI/徳田邸-京都 生きる喜び』
    定価1,650円
    (本体1,500円+税10%)
    著者=西沢立衛、徳田佳世
    発行所=millegraph
    建築家・西沢立衛が、伝統に向き合いながら職人たちとつくり上げた築100年を超える京都の町屋。手仕事の結晶であるその家は「丗|SEI」と名付けられました。現代美術キュレーターであるオーナーが求めた「宝物」のような家の秘密が、設計者・施工者・オーナー三者のエッセイや多数の図版から紐解かれます。前半は建築について、後半はこの家での活動を紹介。シンプルな本の佇まいからは想像がつかないほどの拡がりが感じられる一冊。(KM)
  • いつか中華屋でチャーハンを
    『いつか中華屋でチャーハンを』
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者=増田薫
    発行所=スタンド・ブックス
    町にある中華料理屋でカレーライス、バンメン、酸菜、あんかけカツ丼、生姜焼きといった定番から一歩外れたメニューの「美味」を求めて描かれるグルメ漫画エッセイ。登場する人物達はゆるいタッチなのですが、メインとなる料理は忠実に描写され、読み進めるたびに食欲をそそられます。著者の食の追求心から導き出される料理のルーツやその地域に根付いた理由はより食への興味を駆り立てます。(SA)
  • もてなしとごちそう
    『もてなしとごちそう』
    定価1,870円
    (本体1,700円+税10%)
    著者=中村安希
    発行所=大和書房
    平壌からアフリカ南部のジンバブエまで、世界各地での一期一会を食事の記憶とともにつづったエッセイ集。半ば強制的なもてなしから、難民となって命からがら彼の地にたどり着いた家族からのもてなしなど、旅のなかで起こる出会い、その中心にある「ごちそう」が著者の鮮明な文章によって語られます。胃袋を刺激される料理の数々を眼で味わいながら、もてなすとは何か、おいしいとは何か、そしてなぜ人は誰かと飲食するのかという問いに、思いを馳せずにはいられない一冊です。(IN)
  • 建築の難問 新しい凡庸さのために
    『建築の難問 新しい凡庸さのために』
    定価3,960円
    (本体3,600円+税10%)
    著者=内藤廣
    発行所=みすず書房
    多くの建築を手掛ける一方で土木の教壇に立ち、まちづくりや都市計画、3・11後は震災復興計画にも深く関わった建築家・内藤廣さんが、建築を取り巻く問いかけに答えていく質問応答形式の本書。特に建築と土木の領域を横断した問いには内藤さんならではの答えもあり、自身の経験をもとに丁寧に言葉を重ねていくのが印象的です。本書を通して根底にあるのは「和解」という言葉。土木に関わった中で辿り着いたという利他の精神は、コロナ禍で社会が揺さぶられている今だからこそ深く心に響きます。(KM)
  • みみをすますように 酒井駒子
    『みみをすますように 酒井駒子』
    定価4,180円
    (本体3,800円+税10%)
    著者=酒井駒子
    発行所=ブルーシープ
    絵本作家・酒井駒子さんの2021年に開催された同名の個展の図録も兼ねた画集。これまで手掛けた25冊の絵本や書籍の中から約300点以上の原画やラフスケッチが400ページを超すボリュームで収録されている。画用紙や段ボールに黒い絵の具を下塗りし、その上に淡い色彩で描き出される子どもや動物たち。文字が付随されない画集だからこそ、描き出される静かな物語に向き合うことができる。そこから聴こえてくるささやかな声にそっと耳を澄ましたくなる。(SA)
  • つくるをひらく
    『つくるをひらく』
    定価2,200円
    (本体2,000円+税10%)
    著者=光嶋裕介
    発行所=ミシマ社
    ドローイング作品を描く建築家・光嶋裕介が「空間を身体で思考する」というテーマのもと、それぞれのフィールドで活躍する5人の表現者たちとともに重ねてきた対話を一冊にまとめた本書。各章では光嶋氏による対談「前夜」のメモ、実際の対談記録、対談後の振り返りである「余韻」が盛り込まれ、ひとりの「つくり手」が表現者との対話の前後でたどった思考の跡が楽しめます。「自分が変わっていく」という学びの本質とその喜びが詰め込まれた、「つくること」に携わるすべての人におすすめの一冊。(IN)
  • 芝園団地に住んでいます 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか
    『芝園団地に住んでいます : 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか』
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者=大島 隆
    発行所=明石書店
    「日本人と外国人が同じ場所で暮らすとき、何が起こるのか。」 2016年のアメリカ大統領選挙の取材で移民問題を目の当たりにし、米国社会の変容に危機感を抱いた著者が選択したのは、住民の半数余りが外国人という芝園団地(埼玉県川口市)に実際に住んでみることでした。毎日の暮らしから徐々に垣間見えてくる日本人住民に芽生える「もやもや」感。そこで著者が起こした行動とは。答えの見つからない難問に直面しながら、共生への模索がはじまります。(KM)
  • 沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶
    『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』
    定価2,090円
    (本体1,900円+税10%)
    監修・写真=岡本 尚文
    建築監修=普久原 朝充
    発行所=トゥーヴァージンズ
    琉球・沖縄の建築歴史年表から始まる本書。その中には執筆中に発生した首里城の火災も含まれている。沖縄に縁のある写真家と建築士が綴る本編は、10軒の建物紹介とその建物にまつわる人物へのインタビューという構成。建物探訪とともにその場に根付いた暮らしを感じることができる。多様な文化が混ざり合う沖縄で培われた建物とそこに生きた人びとの暮らしの「記録と記憶」をまとめた一冊。(SA)
  • くまの根 隈研吾・東大最終講義 10の対話
    『くまの根  隈研吾・東大最終講義 10の対話』
    定価2,970円
    (本体2,700円+税10%)
    編=隈研吾
    発行所=東京大学出版会
    2020年3月に東京大学教授を退官した隈研吾の最終連続講義の書籍化。人生の節目に影響を受けたという恩師や友人など総勢22人との10の対話を通じて、さまざまな角度から隈建築の創作ルーツを紐解きます。内田祥哉、上野千鶴子、原研哉ら各界の第一線で活躍するゲストとの鼎談はとても刺激的。知られざるエピソードも明らかにされ、読み応えがあります。(KM)
  • 緊縮ノスタルジア
    『緊縮ノスタルジア 』
    定価2,970円
    (本体2,700円+税10%)
    著者=オーウェン・ハサリー
    訳者=星野真志、田尻歩
    発行所=堀之内出版
    建築を中心としたモダニズム文化について、数多くの著作を発表している気鋭の若手批評家による本書。緊縮財政下の現代イギリスがいかに第二次大戦期(=以前の緊縮時代)へのノスタルジアで覆われているのかをデザイン、建築、食品、映画、音楽など幅広い視点から論じます。ノスタルジックな言葉が現代イギリスで溢れかえっているのはいったいなぜなのか。緊縮財政へのノスタルジックなレトリックがはらむ危険とは。「未来への想像力」を鋭く刺激する一冊です。(IN)
  • 女ふたり、暮らしています。
    『女ふたり、暮らしています。』
    定価1,650円
    (本体1,500円+税10%)
    著者=キム・ハナ、ファン・ソヌ
    訳=清水知佐子
    発行所=CCCメディアハウス
    女ふたりと猫4匹で暮らす愉快な日々を綴ったエッセイ。尊敬できて気の合う友達だったふたりは、ひとり暮らしに孤独や不安を感じはじめたことをきっかけに、それぞれを人生の「パートナー」として共同生活をはじめます。様々な家族の形がそれぞれに幸せなら、その集合体である社会全体の幸福度は増していくはず。生活のなかで起こる様々な困難にも互いの想いをぶつけ合い、折り合いをつけていく姿がとても正直で健やかで、その風通しの良さに少なからぬ勇気をもらえる一冊です。(IN)
  • ダンス・イン・ザ・ファーム  周防大島で坊主と農家と他いろいろ
    『ダンス・イン・ザ・ファーム
    周防大島で坊主と農家と他いろいろ』
    定価2,090円
    (本体1,900円+税10%)
    著者=中村 明珍
    発行所=ミシマ社
    東京から瀬戸内海に面した周防大島に34歳で家族と移り住んだ著者。農業を中心にイベントやオンラインショップの運営、僧侶のお勤めなど、人の繋がりに導かれさまざまなことにチャレンジし続けています。いわゆる田舎暮らし、地方移住というと聞こえはいいけれど、実際は当事者にしかわからない大変さもあるようで。「島では当たり前の日常が、東京暮らしから見るとハプニング」という日々に突然起こった自然災害、そしてコロナ。それでも奮闘する暮らしをまとめたエッセイです。(KM)
  • イメージを読む
    『イメージを読む 』
    定価968円
    (本体880円+税10%)
    著者=若桑 みどり
    発行所=筑摩書房
    絵画はただ美しいだけではない。実は描かれた時代や思想を密やかに映し出している。レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』など世界的に有名な4つの名画にスポットを当て、イメージに隠された謎を紐解いていく。
    大学の講義を再構成し、知識がなくても美術史の面白さを知る入門書になっている。特に『モナ・リザ』の解説は、まるで推理小説のように、通俗化されたイメージの中に隠された謎を解き明かしていく。絵画鑑賞の新たな扉が広がる1冊。(SA)
  • 「仮住まい」と戦後日本 -実家住まい・賃貸住まい・仮設住まい-
    『「仮住まい」と戦後日本 -実家住まい・賃貸住まい・仮設住まい-』
    定価2,420円
    (本体2,200円+税10%)
    著者=平山洋介
    発行所=青土社
    戦後日本の住宅政策では、「仮住まい」である借家から「定住」である持ち家に移行することが良しとされ、政府も住宅ローンなどの制度で優遇してきました。しかし現在、大きく変化する社会の中で、持ち家に移行できない、しない人が増えています。「仮住まい」を「実家」「賃貸」「仮設」それぞれ分析し、その原因を探ります。誰にとっても住まいは身近な問題ですが、「人生は最初から最後まで「仮住まい」の連続なのだ」という著者の意見には深く考えさせられました。(KM)
  • HANDS 手の精神史
    『HANDS 手の精神史』
    定価2,420円
    (本体2,200円+税10%)
    著者=ダリアン・リーダー
    訳=松本卓也、牧瀬英幹
    発行所=左右社
    人間の歴史を「手を使って行うことの変化」として読み直す本書。文化や歴史、心理学や精神分析の理論を横断しながら自分自身や他者との関係、現代に潜む病理についてユーモアを交えつつ論じていきます。大学での講義が大人気というのも頷ける著者の軽快な語り口は、本書最大の魅力。デジタル時代の到来によって、人類は「手」をもっと忙しくできるようになったのではないか?身の回りにありふれたテクノロジーや日常の習慣について新たな視点を与えてくれる一冊です。(IN)
  • 猪名川霊園 礼拝堂・休憩棟
    『猪名川霊園 礼拝堂・休憩棟』
    定価3,960円
    (本体3,600円+税10%)
    著者=デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ
    発行所=LIXIL出版
    兵庫県北摂山系の急斜面に位置する「猪名川霊園」。世界的建築家であるデイヴィッド・チッパーフィールドによって設計された、小さな礼拝堂と休憩棟の写真集です。写真家・鈴木理策によって撮影された、季節ごとに美しく変化する建築、庭、光の印影は、静謐な空間を備えながら自然にとけこむおおらかな建築の雰囲気を伝えてくれます。小説家・堀江敏幸のエッセイも収録。ぜひ手に取って紙の手触りを味わって頂きたい、大変美しい本です。(KM)
  • AB+ ──文字・記号・符号・暗号のデザイン
    『AB+ ──文字・記号・符号・暗号のデザイン』
    定価3,520円
    (本体3,200円+税10%)
    著者=松田行正
    発行所=LIXIL出版
    文字・記号・暗号・符号…人類がコミュニケーションを図るために作り上げてきたカタチの魅力を余すところなく伝える百科事典のような本書。アルファベットから漢字や暗号、消滅してしまった文字…多種多様な形が収録されている。普段使っている文字や記号の由来や現在の形に至るまでの過程は驚きの連続だ。タイトルから発想された判型や装丁はグラフィックデザイナーである著者のこだわりが詰まっている。(SA)
  • 「自然」という幻想 多自然ガーデニングによる新しい自然保護
    『「自然」という幻想 多自然ガーデニングによる新しい自然保護』
    定価1,980円
    (本体1,800円+税10%)
    著者=エマ・マリス
    訳=岸由二、小宮繁
    発行所=草思社
    サイエンスライターとして数々の新聞や雑誌に寄稿する著者は、「ウィルダネス(=手つかずの自然)」にこそ価値があるという従来の考え方に対して、今や「人間が介入しない自然」とは幻想であることを様々な事例と共に示していきます。人間が管理・介入していく「ガーデン」としての自然を多様なあり方で保護していく、「新しい」自然保護について提唱した本書。自然について考えるすべてのひとに、まず手にとってほしい1冊。(IN)
  • イランの家めし、いただきます! (わたしの旅ブックス010)
    『イランの家めし、いただきます!(わたしの旅ブックス010)』
    定価1,210円
    (本体1,100円+税10%)
    著者=常見藤代
    発行所=産業編集センター
    世界中を旅した人に、これまでに行った国で一番良かったと言わしめるイランという国は、とにかく人が親切で温かいらしい。女性がひとりヒッチハイクを繰り返しながら、イランの家庭を泊まり歩いたエッセイ。現地で偶然知り合った人に、うちでご飯を食べていけと言われ、温かくもてなしてもらう、そのホスピタリティの高さに驚かされるばかり。そして家庭料理の美味しそうなこと!食のありかたを通して、イラン人のライフスタイルが垣間見えてきます。(KM)
  • となりのヘルベチカ マンガでわかる欧米フォントの世界
    『となりのヘルベチカ マンガでわかる欧米フォントの世界』
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者=芦谷國一
    発行所=フィルムアート社
    欧米フォントたちがまさかの擬人化!書体がキャラクターとして登場する4コマ漫画を通じて、歴史や書体を扱う現場の声などを知ることができて、なるほどと思いながら読みました。普段何気なく触れていたフォント、広告やロゴにも適した書体があり、似たような字体でも使われる場所や印象がまるで違うものですよね。この本を読んでから周りを見回すと、見慣れたメーカーのロゴや駅のホームにある駅名サインが違って見えるかも.(KM)
  • アライバル
    『アライバル』
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    著者=ショーン・タン
    発行所=河出書房新社
    セピア調のサイレント映画のようなグラフィックノベル。物語は主人公が言葉の通じない新しい土地へ移住するところから始まり、生活に少しずつ馴染んでいく様子をイラストのみで描写していく。未知の土地に訪れた際の戸惑いや驚き、喜びといった登場人物の心象を実際に自分が体験しているような臨場感がある。副読本として初期のスケッチ、コンセプトを収録した『見知らぬ国のスケッチ』(同出版社発行)は制作視点から著者の創りだす世界を知ることができる一冊。(SA)
  • ぼくは蒸留家になることにした
    『ぼくは蒸留家になることにした』
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者=江口宏志
    発行所=世界文化社
    果実やハーブを発酵させて蒸留機にかけ作る「オー・ド・ビー」と呼ばれる蒸留酒に魅せられた著者。書店経営の仕事を辞め、家族を連れて修行のためにドイツへ。帰国後、千葉の房総半島・大多喜町の元薬草園に自身の蒸留所「mitosaya薬草園蒸留所」を作るまでの物語です。機材の整備や法律のことお金のこと、次々に持ち上がる困難を、さまざまな人の助けを得ながら乗り越えていく。何より毎日を楽しんでいることが伝わってきてわくわくさせられます。(KM)
  • 手の倫理
    『手の倫理』
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者=伊藤亜紗
    発行所=講談社
    人が人にさわる/ふれる時、なにが起っているのでしょう?気づけば私たちは「手」のほんの少しの力加減やタイミングで多様なサインを交換し合っています。「触覚の最大のポイントは、それが親密さにも、暴力にも通じている、ということです。」(序文より)ケアや子育ての場面でも重要な「触覚」の経験について分析し、人と人との関わりの新たな創造的可能性に迫った本書。著者の軽やかで的確な文章によって、様々な記憶が身体から呼び起こされていく、そんな読書体験が得られる一冊です。(IN)
  • 消えゆくアジアの水上居住文化
    『消えゆくアジアの水上居住文化』
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    編著=畔柳昭雄  共著=市川尚紀・舟岡徳朗
    発行所=鹿島出版会
    アジアの水辺には、船や水上に建てた住居に暮らす水上居住文化があります。その成り立ちは民族的なものや地理的なものなど様々ですが、どの地域も緩やかに水辺と共生しエコロジカルでサスティナブルな環境性能が見られます。ブルネイには住居以外に学校や商店、モスクもあり3万人が暮らす水上住居群があるとか。フィールドワークを通して水辺の暮らしを色々な角度から紐解いた一冊。近年都市化により急速に変容しつつあり、貴重な記録です。(KM)
  • ものがたりの家-吉田誠治 美術設定集-
    『ものがたりの家-吉田誠治 美術設定集-』
    定価2,420円
    (本体2,200円+税10%)
    著者=吉田誠治
    発行所=パイ インターナショナル
    背景グラフィッカーやイラストレーターとして活躍する著者が創り出す、物語を読むと出てきそうな「家」と設定が詰め込まれた美術設定集。登場する家ごとに国や時代が違い、ページをめくる度ちょっとした旅行の気分を味わえます。細部のディテールまで描き込まれた絵と散りばめられている設定を手がかりに住人の日常の暮らしを想像するのが楽しいです。巻末には著者によるメイキングを掲載。作品の制作過程は必見です。(SA)
  • あいたくてききたくて旅にでる
    『あいたくてききたくて旅にでる』
    定価2,970円
    (本体2,700円+税10%)
    著者=小野和子
    発行所=パンプクエイクス
    口から耳へと語り継がれてきた「民話」を東北の地でおよそ50年にわたり訪ねた、民話採訪者・小野和子による本書。民話を語るひとの声を<聞く>ことに誠実である著者の姿勢は、むしろ語られずに残されない物語が在ることを強く思わせます。語りを乞うて訪ね歩く筆者とともに、物語の旅にでよう――。ひとりひとりの身体から語られる宝物のような物語が、読者であるわたしたちの元へこうして届いていることが奇跡のようにかがやいて尊い一冊です。(IN)
  • 歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ
    『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』
    定価1,540円
    (本体1,400円+税10%)
    著者=甲斐みのり
    発行所=エクスナレッジ
    アールデコ様式の装飾がちりばめられた<日本橋三越本店>の「お子様ランチ(蒸気機関車型の器!)」、日本最古のビアホール<ビアホールライオン銀座七丁目店>のグラスビール、村野藤吾の設計による<目黒区総合庁舎>の食堂で食べる「特大大盛カレー」。この本には東京の25の名建築とその中でいただけるおいしいものが紹介されています。名建築独特の雰囲気とも相まってどれも美味しそう。保存の機運が高まっているとはいえ、いつ行けなくなるかわからない「名建築」を巡るお散歩へ出かけてみませんか。(KM)
  • 茶室学講義 日本の極小空間の謎
    『茶室学講義 日本の極小空間の謎』
    定価1,276円
    (本体1,160円+税10%)
    著者=藤森照信
    発行所=KADOKAWA
    日本の極小空間の原点である「茶室」に建築史家でもあり、自らも茶室を手がける建築家、藤森照信が迫る本書。前半は茶室の起源から始まり近代の茶室の歴史を紐解いていく。後半は自らが手がけた茶室を通し氏の茶室論が語られている。最終章には磯崎新と茶室についてさまざまな角度で語り合った談義を収録。第一人者が語る茶室の魅力が詰まった一冊。(SA)
  • 文化人類学の思考法
    『文化人類学の思考法』
    定価1,980円
    (本体1,800円+税10%)
    編著=松村圭一郎、中川理、石井美保
    発行所=世界思想社
    経済や文化、政治などあらゆることが急速に変化する現代。「考える」ことが最も必要であると同時に、その難しさを日々実感することが増えている方も多いのではないでしょうか。知らず知らず囚われてしまうこれまでの「あたりまえ」を疑い、考え続けるための必需品とも言える「思考のための道具」が本書には詰め込まれています。もしかしたら「違うやり方」はすこし目線を変えた先にあるのかも。文化人類学の基礎や現代の重要事項を簡潔に紹介したコラムやブックガイドも魅力の一冊。(IN)
  • 現代住宅の納まり手帖
    『現代住宅の納まり手帖』
    定価3,740円
    (本体3,400円+税10%)
    編著=伊藤博之、川辺直哉、田井幹夫、松野勉
    発行所=彰国社
    部材と部材の接点やその仕上がり具合を指す「納まり」。特に住宅の納まりは、建築家のこだわりが最も出やすい場所なのではないでしょうか。この本には1990年から現在までに発表された現代住宅の中から、100点の納まりの事例が収録され、部位ごとに整理されています。見開きに詳細図と写真、解説がコンパクトにまとめられていて、手元に置いて何度も使いたい。ステップアップしたい設計者にぜひ読んでいただきたい本です。(KM)
  • 生物から見た世界
    『生物から見た世界』
    定価792円
    (本体720円+税10%)
    著者=ユクスキュル、クリサート
    訳=日高敏隆、羽田節子
    発行所=岩波書店
    生物学の古典、様々な分野に影響を与えた名著。人間を含むすべての生物は知覚と行動によって作り出される「環世界」を持っている。それぞれの生物に必要な情報は異なり、主体によって必要な情報だけを知覚し、作用する範囲で生きている。本書は昆虫や鳥などがどのように世界を知覚し、作用しているのか具体的な実例と豊富な図解で紹介。翻訳者のあとがきには60年前の書籍を新訳に至った経緯が記されており、翻訳者と本書の関係も興味深い。視点の転換、新たなものの考え方や見かたのきっかけを与えてくれる1冊。(SA)
  • 戸惑う窓
    『戸惑う窓』
    定価880円
    (本体800円+税10%)
    著者=堀江敏幸
    発行所=中公文庫
    「窓」に関するエッセーのような小説のような、25篇の魅惑の小品集。大聖堂のステンドグラス、プルースト、マチス、安部公房、タルコフスキーなど小説家や画家、映画監督が見つめた「窓」について柔らかな筆致で紹介され、まるで小さな窓を覗くように読みすすめていくうちに作品世界へと引き込まれていきます。窓の前にいると、「いつか、かならず、なにかが起きるのではないかと思わずにいられない。」(本書より)
    窓を覗く時間がより一層増えている今、一息ついてゆっくり本書をめくりながら時間をすごすのもおすすめです。(IN)
  • "山"と"谷"を楽しむ建築家の人生
    『"山"と"谷"を楽しむ建築家の人生』
    定価2,640円
    (本体2,400円+税10%)
    著者=山﨑健太郎・西田司・後藤連平
    発行所=ユウブックス
    最近、建築を学ぶ学生たちの就職先としてアトリエ系建築事務所が選ばれない傾向があるようです。その背景のひとつに「働き方」に対しての不安があるのではないでしょうか。では、実際どうなのか?自身で建築事務所を構える7人が建築家の生々しい生活を語ってくれます。それぞれに不遇の時代があり、人生の"谷"の部分を赤裸々に答える一方で、皆建築を心から楽しんでいる方ばかりなのが印象的です。これから建築を通じて仕事をしていこうとしている方に特におすすめしたい本です。(KM)
  • さあ横になって食べよう―忘れられた生活様式
    『さあ横になって食べよう
    ―忘れられた生活様式 (SD選書)』
    定価2,640円
    (本体2,400円+税10%)
    著者=バーナード・ルドフスキー
    監修=多田道太郎
    訳=奥野卓司
    発行所=鹿島出版会
    キリストの時代、食事をするときは横になる習慣があった!
    食べる、眠る、座る、洗い清める、入浴するといったヒトの5つの基本的行為について、西洋近代の作法や習俗を過去と現在で比較した本。そこにはなんと誤解に満ちた価値観のあることか。
    西洋化によって日本の伝統的な生活習慣がどんどん失われている今、当たり前と感じながらも消えつつある文化や習慣を見つめなおすきっかけになる、1985年発刊の名著。(KM)
  • 真鍋博の植物園と昆虫記
    『真鍋博の植物園と昆虫記』
    定価1,210円
    (本体1,100円+税10%)
    著者=真鍋博
    発行所=筑摩書房
    星新一の装画などで知られるイラストレーター・真鍋博氏の作品集が合本になって復刊。高度経済成長期後の1970年代の社会を "植物"と"昆虫"に見立て、ユーモアと風刺を織り込んだイラストと簡潔な文書で綴られる。著者のどこか達観した視点から観察され描かれた"植物"と"昆虫"は、本書が描かれた時代から数十年たっても色あせることなく、鋭く現在の社会に通じる内容になっている。(SA)
  • 時をかける台湾Y字路 記憶のワンダーランドへようこそ
    『時をかける台湾Y字路 記憶のワンダーランドへようこそ』
    定価1,870円
    (本体1,700円+税10%)
    著者=栖来ひかり
    発行所=ヘウレーカ
    台湾に長く暮らしてきた筆者が、実際に台湾中を歩いて調べつくした台湾Y字路案内本。都市の道路は通常碁盤の目に計画されることが多い中、なぜこんなかたちになったのか?捜し歩くとそこには、原住民族が暮らしていたころから清代、日本時代、戒厳令時代、そして現代と人々が積み重ねてきた記憶の"ワンダーランド"がありました。観光地としての台湾ではなく、人々が行き交い、移ろう時代を堆積させてきた土地としての台湾を知ることができる一冊です。(IN)
  • 郵便配達夫シュヴァルの理想宮
    『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』
    定価2,640円
    (本体2,400円+税10%)
    著者=岡谷公二
    発行所=河出書房新社
    フランス南東部、人口1,500人の小さな村オートリーヴに「シュヴァルの理想宮」と呼ばれる石の宮殿があります。これは地元の郵便配達員であったジョゼフ=フェルディナン・シュヴァル(1836-1924)が仕事の傍ら30年以上かけて石を集め、たった一人でこつこつと積み上げて作ったもの。建築や石工の仕事に全く無知だった彼が、いったいどのようにして、何のために作ったのか?世界を驚愕させたとてつもないセルフビルド建築、石の宮殿について日本で初めて紹介した貴重な1冊。(KM)
  • 色彩の手帳 建築・都市の色を考える100のヒント
    『色彩の手帳 建築・都市の色を考える100のヒント』
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    著者=加藤幸枝
    発行所=学芸出版社
    色彩計画家・加藤幸枝さんによる、色彩計画における100のヒント集。2016年に自費出版で発行された『色彩の手帳 50のヒント』を主軸としつつ、新たに「色の基本構造と目安」、「色彩計画の実践に向けて」の項目が追加され、理解度を深める内容になっている。色彩を扱う仕事の中で、選定する際に必要な考え方や根拠、効果や影響について、それぞれの解説がわかりやすい。様々な場面で実践できる色の見方、選定の手がかりになる一冊。(SA)
  • HIGH LINE アート、市民、ボランティアが立ち上がるニューヨーク流都市再生の物語
    『HIGH LINE アート、市民、ボランティアが立ち上がるニューヨーク流都市再生の物語』
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    著者=ジョシュア・デイヴィッド、ロバート・ハモンド
    訳=和田 美樹
    発行所=アメリカン・ブック&シネマ
    アメリカ・ニューヨークの有名観光スポット、空中公園「HIGH LINE(ハイライン)」整備についてのドキュメンタリー。老朽化と再開発を理由に解体されようとしていた元貨物列車の高架線。一部のニューヨーカーがそんな再開発計画を退け、ハイラインを活かして新たな街をつくる事を選択する。保存運動、建築、地域の取りまとめ、植物栽培、資金調達、行政との連携、公園の運営などあらゆる困難を乗り越え、今日年間500万人近くの入場者が訪れるまでになった都市再生の物語。(KM)
  • 藤森照信のクラシック映画館
    『藤森照信のクラシック映画館』
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    著者=藤森照信 写真=中馬聰
    発行所=青幻舎
    「映画館」というビルディング・タイプに関する画期的な研究書。明治末期から急激に隆盛し、また現在では次々と姿を消している映画館は、日本人が江戸の見世物小屋へ通った頃から夢見続けた、「娯楽」への欲望を映し出す建築群です。銭湯と隣り合っていたり、表は洋館風なのに裏は木造の和風建築だったり、成立の経緯もおかしければ表現自体も何かおかしい、そんな愛すべき映画館たちを藤森氏は、史料を紐解き、映画館を訪ね、その変遷をたどります。巻末には全国の特色ある映画館マップも収録。本書を片手に、映画を観に出掛けたくなる一冊。(IN)
  • 乃木坂 歴史と謎をめぐる旅
    『乃木坂 歴史と謎をめぐる旅』
    定価2,200円
    (本体2,000円+税10%)
    著者=藤城かおる
    発行所=えにし書房
    BookshopTOTOは東京・乃木坂にあります。乃木坂という住所表記が無いからか、「乃木坂ってどこ?」と聞かれやすい、赤坂・青山一丁目・六本木に挟まれたエリア"乃木坂"の近現代を探る本。地名の由来は軍人乃木希典の住まいがあったからですが、近くの東京ミッドタウンは元防衛庁、その前は歩兵第一連隊跡地だそうで、戦前は軍都の様子。江戸後期から現在までの資料をたどった読後は「乃木坂ってここ!」と思って頂けるのではないでしょうか。ちなみに著者は某アイドルのファンで、聖地巡礼をきっかけに探索をはじめたとか。(KM)
  • CHANGE 未来を変える、これからの働き方
    『CHANGE 未来を変える、これからの働き方』
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者=谷尻誠
    発行所=エクスナレッジ
    建築設計事務所SUPPOSE DESIGN OFFICEの共同代表である谷尻誠さんは住宅や店舗の設計をする建築家でありながら、食堂や不動産会社、イベント運営会社を稼働させるなど、新たなチャレンジを次々と仕掛けている起業家でもあります。谷尻さんがどのようにして道を切り拓き、何を考え、どう行動してきたかを語る仕事論。「違和感を大切に」「世にないものを探す」「スケッチよりコトバを描いて想像」など印象的な言葉が大変読みやすい文章で書かれていて、どんな職業にも共通したヒントが見つかるはずです。(KM)
  • 家族と一年誌『家族』2号
    『家族と一年誌『家族』2号』
    定価2,310円
    (本体2,100円+税10%)
    発行所=株式会社HYOTA
    毎号一年の歳月を通じて一つの家族を追いかけ、変化や決断に一冊丸ごと寄り添う雑誌、家族と一年誌『家族』。企画・取材・制作も一つの家族が行っています。
    第二号で取り上げられているのは千葉県大多喜市にあるmitosaya薬草園蒸留所を営む江口一家。お父さんの醸造家になるという夢を叶えるため、ドイツでの修行を経て、縁あって千葉県大多喜市に移り住んできた江口家。蒸留所オープンに向けて、家族4人の挑戦と冒険の数々をカメラが追いかけます。家族っていいな、と思わせてくれる一冊。(KM)
  • 春と修羅
    『春と修羅』
    定価1,650円
    (本体1,500円+税10%)
    文=宮沢賢治
    絵=塩川いづみ
    発行所=torch press
    宮沢賢治の名作『春と修羅・序』にイラストレター・塩川いづみのドローイングを添えた詩画集。宮沢賢治の言葉を受け描かれたドローイングと手描きのテキストによって相互の世界感が深く繋がり表現されている。『春と修羅』の全編を通し描かれた数多くのドローイングの中から、デザイナーと共に言葉と絵を組み合わせたそうだ。鉛筆の線のタッチを生かすためにメタルブルーのインクを使用し、装丁にもこだわりが詰まっている。 (SA)
  • 山の上の家―庄野潤三の本
    『山の上の家―庄野潤三の本』
    定価2,420円
    (本体2,200円+税10%)
    著者=庄野潤三ほか
    発行所=夏葉社
    戦後「第三の新人」のひとりとして文壇に登場した庄野潤三(1921-2009)の「作家案内」である本書。ごく身近な日常の出来事を創作の要とした庄野にとって彼の「家」は、執筆の場であり、家族と過ごす場でした。小さな日常が二度と戻れない日々であることを深く静かに教えてくれる庄野作品を支え、実際にいくつもの作品にあらわれる「山の上の家」を、カラー写真で丁寧に写しだします。庄野作品にほれ込んだ人々による解説付き全著作案内も収録。日常の美しさに、本書を通してそっと触れてみては。(IN)
  • リフォームの爆発
    『リフォームの爆発』
    定価1,650円
    (本体1,500円+税10%)
    著者:町田康
    発行所:幻冬舎
    小説家町田康が2頭の大型犬と6匹の猫と暮らすために行った自宅リフォーム記。この本の凄いところは、図面も写真もイラスト一つ無いところ。リフォーム工事の顛末が、すべて独特の文章で繰り広げられます。業者さんとの距離の取り方に悩んだり、工事の仕上がりの素晴らしさにおののいたりしながら、著者は理想と妥協の蟻地獄をどう突破したのか。どこまでがドキュメンタリーでどこからが創作なのか、よくわからないけれど面白い文学的ビフォー・アフター。(KM)
  • ウッツォンの窓の家 マヨルカ島の《キャン・リス》をめぐる断章
    『ウッツォンの窓の家 マヨルカ島の《キャン・リス》をめぐる断章』
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    著者:和田菜穂子、山田新治郎
    発行所:彰国社
    シドニーのオペラハウスを設計したことで知られるヨーン・ウッツォンがオペラハウス建設の途中、現場を解雇されていたことをご存知ですか。失意の彼を癒したのが、地中海マヨルカ島に作った夏の別荘『キャン・リス』です。祖国の北欧には帰らず温暖なこの地で、時間をかけ、愛情を込めて小さな家を作りながら英気を養ったウッツォン。著者は実際にこの住宅に滞在しながら、ウッツォンの追い求めた住まいのありかを解き明かしていきます。豊富な写真が想像を駆り立てる一冊。(KM)
  • 未来のコミューン──家、家族、共存のかたち
    『未来のコミューン──家、家族、共存のかたち』
    定価3,520円
    (本体3,200円+税10%)
    著者:中谷礼仁
    発行所:インスクリプト
    私たちが当たり前に出ていき、戻ってゆく「家」とは何か。家という構造によって避けがたくもたらされる出来事について生物的、歴史的な分析が、今和次郎、エンゲルス、ハンナ・アーレント、クリストファー・アレグザンダーらの思想に導かれ、著者の経験知と共に展開していきます。「家」は住む人を社会から分断するただの器ではなく、時代と共に住む人と社会との境界線を定義し続けながら、なによりもまず住む人のからだの要求から作られるのではないか。現代の「家」のあるべき姿について考えさせられる一冊です。(IN)
  • 建築への旅 建築からの旅
    『建築への旅 建築からの旅』
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    企画:二川由夫
    発行所:エーディーエー・エディタ・トーキョー
    実際に出かけて、たくさんの実物を見ることが大事だといいますが、かつてル・コルビジェが東方を旅したように若いころから世界中めぐり、眼を養ってきた建築家が多いようです。そんな旅のプロでもある建築家70名が「旅」について語った本です。建築家の創造力をかきたてる旅とはどんなものなのでしょうか。旅の思い出やこだわりの持ち物、おすすめスポットなど、ガイドブックには載っていない情報が満載で建築を見に旅に出たくなること間違いなしの一冊。この本をお供に、旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。(KM)
  • 南インド キッチンの旅
    『南インド キッチンの旅』
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    文・イラスト・写真:齋藤名穂
    発行所:ブルーシープ
    海外のキッチンって気になりませんか。この本は日本人建築家が南インドのキッチンを訪ねた記録です。「キッチンにこそ、その土地の文化や日常の暮らしの本当の姿がある」と本文にあるように、日本では見慣れない調理器具や特有の材料から作り出される美味しそうな料理、調理中の会話などから、南インドの人々の日常を飾ることなく描いています。レシピもついたスケッチブックのような一冊。インドの出版社タラブックスから2017年に出版された書籍の日本語版です。(KM)
  • 『パン屋の手紙 ―往復書簡でたどる設計依頼から建物完成まで』
    『パン屋の手紙 ―往復書簡でたどる設計依頼から建物完成まで』
    定価2,420円
    (本体2,200円+税10%)
    著者:中村 好文、神 幸紀
    発行所:筑摩書房
    北海道のパン職人から東京の建築家へ店舗設計依頼の手紙が届くことから始まる本書。土地に根差したパン屋が出来上がっていくまでに交わされた往復書簡を軸にスケッチや写真を交え綴られている。やりとりは淡々と積み重なり設計依頼者と建築主との立場や互いの気持ちを尊重しあった深い信頼関係が築きあがっていく。それは事務的というよりも、まるで友人に宛てた手紙のような暖かさを感じさせる。出来上がった店舗は質素ながらも美しく、人の温もりがあふれている。(SA)
  • 我々は人間なのか? - デザインと人間をめぐる考古学的覚書き
    我々は人間なのか? - デザインと人間をめぐる考古学的覚書き
    定価3,300円
    (本体3,000円+税10%)
    著者=ビアトリス・コロミーナ、マーク・ウィグリー
    発行所=ビー・エヌ・エヌ新社
    2016年に開催された第3回イスタンブール・デザイン・ビエンナーレの「解説本」として位置づけられた本書は、同ビエンナーレのキュレーターである2人の建築理論家によって著されました。ビエンナーレ開催にあたって彼らは「デザインとは何か?」という根本的な問いを立て、石器時代から現在のデジタル時代へと至る「デザイン通史」を描き出し、デザインと「人間」の関係性に迫ります。掲載されているイメージや言葉はどれも読みやすく考えさせられるものばかり。まずは気の向くままに頁を開いてみてください。(IN)
  • それいけ避難小屋
    それいけ避難小屋
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者=橋尾歌子
    発行所=山と渓谷社
    避難小屋とは、「悪天候などの非常時に避難、休憩、宿泊するための山小屋」(本文より)。基本的に山中にあるそれらを、登山家でイラストレーターでもある著者が訪ね歩き紹介した本。“非常時”と聞くとちょっと怖いイメージを連想しますが、カラフルなイラストがそれらを払拭してくれます。横になれるスペースとストーブ(または薪)があり、命を守る最低限の空間は、なんと個性的なものが多いことか!本を持って訪ねてみたくなりました。(KM)
  • 雨と生きる住まい-環境を調節する日本の知恵
    雨と生きる住まい-環境を調節する日本の知恵
    定価1,650円
    (本体1,500円+税10%)
    企画=INAXライブミュージアム企画委員会
    発行所=LIXIL出版
    世界でも有数の雨の多い国である日本。私たちは、太古の昔から雨と親しんできました。それは言葉や文学、絵画の中にさまざまな雨の表現があることからも明らかです。同時に、雨や多湿に対する知恵も伝えられています。私たちの祖先は、家づくりにおいて雨とどう向き合ってきたのか。それは雨水に抗うのではなく、いかに凌ぐかというものでした。近年ゲリラ豪雨や台風による水害が増えていますが、今こそ見直されるべき技術があるのではないでしょうか。(KM)
  • 考現学入門
    考現学入門
    定価1,100円
    (本体1,000円+税10%)
    著者=今和次郎
    編集=藤森照信
    発行所=筑摩書房
    現在の都市風俗を分析する「考現学」の祖、今和次郎の書籍。大正から昭和初め頃の、街角の風俗や暮らしが観察・採集されています。例えば、通行人の髪型、服装、スカートの長さから食堂の茶碗のヒビの入り方に至るまで、徹底的に観察され、手書きイラストで表現。当時の銀座では、男性の半分が洋服姿だったのに対して、女性はまだほとんどが和服姿だったというようなデータも。資料性も高く、街歩き好き・散歩好きの方に読んでほしい一冊です。(KM)
  • 惜櫟荘だより
    惜櫟荘だより
    定価1,012円
    (本体920円+税10%)
    著者=佐伯泰英
    発行所=岩波書店
    岩波書店創業者、岩波茂雄が熱海に建てた近代数寄屋の名建築、惜櫟荘(せきれきそう)。建築家・吉田五十八が手掛けたこの建物を譲り受けた著者は、後世に残したいという強い思いから、私財を投じて完全修復を目指します。それは建物を一度解体し、家具や調度のすべてを当初の姿に復元するという大がかりなもの。設計図のない中、建物を図面に起こすことからはじめ、完成まで足掛け4年。大工・左官・石工ら職人の仕事ぶりを、時代小説家ならではの観察眼で追います。(KM)
  • 建築をつくる者の心
    建築をつくる者の心
    定価1,100円
    (本体1,000円+税10%)
    著者=村野藤吾
    編集=大阪府「なにわ塾」
    発行所=ブレーンセンター
    大阪府主催の「なにわ塾」にて、建築家・村野藤吾氏とコーディネーターとして長谷川堯氏を迎えて行われた、対談講座をまとめた書籍。村野氏が自ら手がけた作品解説をはじめ、活動拠点としていた大阪の建築物についての対談など、内容は多岐にわたる。「建築」や、「建築家としての役割」とは何かということが語られており、難解と言われている氏の建築哲学を理解する一助となる一冊である。これから建築を学ぶ方にぜひ読んでもらいたい。(SA)
  • 建築家のためのウェブ発信講義
    建築家のためのウェブ発信講義
    定価2,310円
    (本体2,100円+税10%)
    著者=アーキテクチャーフォト・後藤連平
    発行所=学芸出版社
    建築系情報メディア「アーキテクチャーフォト」を運営する著者が、建築家に向けたウェブ発信の方法を教えます。今、建築家として重要なメディアスキルとはなにか。スピード感のあるウェブの世界でどのように自身の強みを発信していくか。“建築設計の考え方でウェブサイトを運営”や“導線という考え方はウェブ発信でも有効”など、ユニークな方法論が展開されます。後半はInstagram、TwitterなどのSNSを駆使しながら、ウェブ発信を実践している9人の建築家を紹介。読み手それぞれの目的に合った情報発信の方法が見つかります。(KM)
  • 小さな平屋に暮らす。
    小さな平屋に暮らす。
    定価1,980円
    (本体1,800円+税10%)
    編者=山田きみえ
    写真=雨宮秀也
    発行所=平凡社
    まずこのタイトルが気になった方にぜひおすすめしたい書籍。自然豊かな郊外に小さな平屋を建て、必要最低限のモノだけでシンプルに暮らしている6例が紹介されています。一番の特徴は、それぞれの住み手自身によるエッセイが添えられているところ。家族構成や住まい方は異なりますが、お金では買えない豊かな暮らしと、家族の気配が感じられる平屋のゆったりとした雰囲気が伝わってきます。建てるときに知っておきたい「小さな平屋」基礎講座付き。建築家・堀部安嗣さんによる「林芙美子記念館」の紹介も。(KM)
  • あるノルウェーの大工の日記
    あるノルウェーの大工の日記
    定価1,870円
    (本体1,700円+税10%)
    著者=オーレ・トシュテンセン
    発行所=エクスナレッジ
    ノルウェーで働く大工さんの日記形式のエッセイ。
    ある夫妻から130年前に建てられたアパートの屋根裏を改装する仕事を請け負います。仕事を進めながら、さまざまな現場の苦労、ノルウェー建設業界の事情、職人としての誇り、仕事仲間との連帯感などが日記を通じて語られます。そして、ついに引渡し。この本にはノルウェーも日本もかわらない、ものづくりの素晴らしさが詰まっています。手仕事っていいな、としみじみ思わせてくれる一冊です。(KM)
  • カタチから考える住宅発想法 「空間づくり」をはじめるための思考のレッスン
    カタチから考える住宅発想法 「空間づくり」をはじめるための思考のレッスン
    定価2,420円
    (本体2,200円+税10%)
    著者=大塚篤
    発行所=彰国社
    住宅設計を機能や間取りではなく「カタチ」から考える方法を紹介した本。例えば“斜面に建つカタチ”のセクションでは、建物を斜面に埋め込む・浮かべる・沿わせる・突き出すことを考え、カタチを空間に見立てて自分が入り込んだ様子を想像してみます。そしてそこでどんな居場所が欲しいか、どんな屋根が欲しいか、どんな眺めがみたいかと思考を進めていきます。30の視点がテーマごとに整理され収録。住宅設計の初心者に心強い、大人気の書籍です。(KM)
  • ザハ・ハディッドは語る
    ザハ・ハディッドは語る
    定価1,980円
    (本体1,800円+税10%)
    著者:ザハ・ハディッド、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
    発行所:筑摩書房
    新国立競技場コンペで一躍時の人となったイラク出身の女性建築家ザハ・ハディッド氏。この本は2000年代に世界的建築家として認められ、数々のプロジェクトを抱えていた時期に収録された日本語で読める唯一のインタビュー集です。自身が語る創造のこと、アラブ文化のこと。あの独特で斬新な建築の秘密が圧倒的なパワーで語られています。惜しくも一昨年亡くなられ、結果的に彼女の作品が日本に建てられるチャンスを失ったことがただ残念でなりません。(KM)
  • 新しい分かり方
    新しい分かり方
    定価2,090円
    (本体1,900円+税10%)
    著者:佐藤雅彦
    発行所:中央公論新社
    NHK教育番組「ピタゴラスイッチ」などを手がけてきた佐藤雅彦さんが10年の月日をかけて作り上げた書籍。序盤は写真やイラストの作品、終盤は作品の解説を含めた随筆で構成されており、より作品への理解を深めていきます。作中にある仕掛けを体験することで、普段は何気なく行っていることでもどのように思考しているのか、どのような方法で伝えているのかを実感することができます。「分かる」や「伝える」ことの楽しさが新たに発見できる一冊です。(SA)
  • 藤森照信の特選美術館三昧
    藤森照信の特選美術館三昧
    定価2,750円
    (本体2,500円+税10%)
    文・絵:藤森照信
    発行所:TOTO出版
    ―日本の美術館は、世界的にみると、きわめて特異である。質のことはひとまず置いておいて、その量がちょっと変わっている―(はじめにより) 日本全国津々浦々の市町村にまで、あまねく美術館があるという状況は、世界広しといえども日本独特の状況なのだそうです。あらためてみると、日本列島は美術館列島といえるのです。本書は、著者がその中から美術館27件を厳選。この本が、ほかの美術館紹介本と比べて一風変わっているのは、あまり一般的に知られていない小さな美術館の魅力を取り上げていること。週末のお出かけや旅行の際にぜひ足をのばす参考にされてはいかがでしょうか。(FH)
  • 建築はほほえむ
    建築はほほえむ
    定価1,430円
    (本体1,300円+税10%)
    文・絵:松山巌
    発行所:西田書店
    平易な言葉を繋ぎながら、「建築とは何か」という本質へと誘います。著者はタイルの目地のような、意識的につくる隙間が重要だと説きます。なぜなら人も建築も街も、いつも緊張したままでは疲労してしまうから。はじめて建築を学ぶ人たちに向けて書かれた本ですが、忙しい毎日を送る全ての人に気づきを与えてくれます。活版印刷による本のたたずまいも美しく、手元に置いて何度も読み返したくなる、詩集のような本です。(KM)
  • 下町の名建築さんぽ
    下町の名建築さんぽ
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者:大島健二
    発行所:エクスナレッジ
    東京下町の100の名建築が、見開きで一つずつ紹介されています。著者によるイラストで描かれた建物や町並みからは温もりが感じられ、その場にいるかのような雰囲気を味わうことができます。そこを訪れたことがない方はもちろん、訪れたことがある方も、足を運びたくなります。本書を片手にそれぞれの名建築巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。とくに学生さんに読んでいただき、歴史ある建物に触れるきっかけにしてほしい一冊。(OT)
  • 東京スリバチ地形入門
    東京スリバチ地形入門
    定価880円
    (本体800円+税10%)
    文・絵:皆川典久/東京スリバチ学会
    発行所:イースト・プレス
    東京の町地形をめぐる23のエピソードをまとめた地形探索の入門書。スリバチ状の地形、暗渠、階段、坂道、湧水、パワースポット、路線などの様々な視点から東京の地形が紹介されています。鉄道を使って地形を体験する「地形鉄」のエピソードでは鉄道路線図とその土地の断面図が説明されており、地形が一目でわかるとともにその高低差に驚かされます。地形に着目することで新たな町の魅力を知ることのできる一冊です。(SA)
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宇宙 -そのひろがりを知ろう-
宇宙 -そのひろがりを知ろう-
定価1,650円
(本体1,500円+税10%)
文・絵:加古里子
発行所:福音館書店
始まりに登場するのは、自由に飛びはねる小さな虫たち、人よりずっと速く走る動物たち。次に様々な乗り物や建造物が描かれ、より速く、高く遠くへと視点は移動していきます。地球を離れ太陽系の星々を見つけ、遠く宇宙の果てが現れた頃にはまるで本当に真っ暗な宇宙へ辿り着いたような気持ちに。広い宇宙を知り自身に立ち返ることで、身近な虫や動物、あらゆるものにそれぞれの壮大さがあることを実感できる絵本です。建築家の石上純也さんもおすすめしています。(HM)
  • 旅はゲストルーム 測って描いたホテルの部屋たち
    旅はゲストルーム 測って描いたホテルの部屋たち
    定価946円
    (本体860円+税10%)
    著者:浦一也
    発行所:光文社(光文社知恵の森文庫)
    世界中のホテルを建築家が実測しスケッチで記録した数69室!リッツ・カールトンも都ホテルも、まるで一緒にホテルを訪れているかのよう。スケッチは家具や備品のディテールにまで及び、専門家ならではの文章が加わり想像力が掻き立てられます。また、ホテル備え付けのオリジナル便箋にスケッチを書き留めているところにも惹かれます。旅に出たくなること間違いなしの一冊です。(KM)
  • デリシャスライティング
    デリシャスライティング
    定価2,420円
    (本体2,200円+税10%)
    著者=東海林弘靖
    写真=金子俊男
    発行所:TOTO出版
    「日本の照明は、戦後の『より明るく』を引きずっていて、まぶしすぎる」と豊かな暮らしを演出するための照明の活かし方を紹介。料理のレシピさながらに、キャンドルなど身近なアイテムを活用して照明をつくるアイデアも秀逸。「照明をオレンジ色にすると、ケンカがなくなる」そうで我が家でも実践中です。(TY)
  • ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語
    ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語
    定価660円
    (本体600円+税10%)
    監修:ヴィトルト・リプチンスキ
    訳:春日井晶子
    発行所:早川書房
    この千年の中で最高の道具は何だと思いますか?」このような質問をされたらどんな道具を思い浮かべるだろうか?この千年の間で最も優れた利用価値の高い道具をテーマにしたエッセイの執筆を提案された著者は、悩んだ末に妻の言葉からある道具に辿りつく。千年にも及ぶ歴史から紐解かれる道具の物語。随所に散りばめられた挿絵も愉しめる一冊。(OT)
  • a+u 2010年11月号臨時増刊 ル・トロネのアルヴァロ・シザ―経路と作品
    a+u 2010年11月号臨時増刊 ル・トロネのアルヴァロ・シザ―経路と作品
    定価2,409円
    (本体2,190円+税10%)
    監修:ドミニク・マシャベール 訳:櫻井義夫
    発行所:エー・アンド・ユー
    カトリック教会シトー派〈ル・トロネ修道院〉にて”建築の詩人”アルヴァロ・シザが展示を行うまでのドキュメント。コルビュジエがラ・トゥーレット修道院を設計する際に参考にしたという逸話もある約870年前につくられたル・トロネ修道院を、シザは自分の足で歩き回り、スケッチをし、空間を解き明かしていきます。その過程を推理小説のように楽しめ、臨場感は満点です。そして、シザがル・トロネで行った展示とは…。(KM)
  • 石巻の鐘楼 ふたたび建てる建築
    石巻の鐘楼 ふたたび建てる建築
    定価2,640円
    (本体2,400円+税10%)
    著者:長谷川豪
    写真:阪野貴也
    発行所:誠文堂新光社
    2012年にTOTOギャラリー・間にて開催された「長谷川豪展 スタディとリアル」で展示された鐘楼。展覧会終了後、解体され、東京から陸路トラックで石巻まで運ばれ、幼稚園の園庭に再建築されました。東日本大震災が起きた時、1年後の個展が決まっていた建築家である著者が考えた、幼稚園に鐘楼をプレゼントするというこのプロジェクト。記録写真と解説から、プロジェクトには実に多くの人々が関わっているということがわかり改めて驚かされます。現在、復興への希望の象徴としての願いが込められた鐘楼の鐘は、毎日園児たちによって鳴らされているそうです。(KM)
  • 猫の建築家
    猫の建築家
    定価2,200円
    (本体2,000円+税10%)
    著者:森博嗣
    画:佐久間真人
    発行所:光文社
    あるところに猫の建築家がいた。猫は日々考える。形とは何か、機能とは何か-自分は何をつくり出すべきか。繰り返される生の中で、猫の存在はとても小さい。でも、その小さきものを包む孤独な世界は、立ち向かい乗り越えるべきものではなく、許し、許され溶け合っていくもののはずだ。もしかしたら、一瞬だけでも「美」に出会えるかもしれない。(GM)
  • 文体練習
    文体練習
    定価3,738円
    (本体3,398円+税10%)
    著者:レーモン・クノー
    訳:朝比奈弘治
    発行所:朝日出版社
    この本は、映画にもなった『地下鉄のザジ』の作者であるフランスの小説家 レーモン・クノーの実験的な作品です。 一つの些細な出来事が99通りの異なる文体で描かれています。ページを進めるうちに新しい引き出しをひいていくような新鮮な感触。 この本には、言葉の持つ計り知れない愉しさが詰まっているようです。また、仲條正義氏による装丁や本文のこだわりと遊びのあるデザインによって、内容にぴったりな美しい本となっています。(HM)
  • RURAL STUDIO AT TWENTY
    RURAL STUDIO AT TWENTY
    定価5,280円
    (本体4,800円+税10%)
    著者:Andrew Freear, Elena Barthel, Andrea Oppenheimer Dean, Timothy Hursley
    発行所:Princeton Architectural Press
    輸入書籍のため仕入時期により価格が変動いたします。ご了承ください。
    アメリカの建築事務所ルーラル・スタジオの20年間の活動をまとめた書籍。
    地域のコミュニティに入り込み、徹底的な討議の上で建築設計を進めることで知られる彼らの作品を写真や図面に解説を交えて紹介しています。
    例えば、貧困層向け住宅の設計施工を自ら行い、建設資金は国や公共団体から調達するなど、建築デザインにとどまらず地域を巻き込む活動に建築の役割を気づかせてくれる1冊です。テキスト英語。(TY)
  • 建築家が建てた妻と娘のしあわせな家
    建築家が建てた妻と娘のしあわせな家
    定価1,760円
    (本体1,600円+税10%)
    著者:田中元子 写真:野寺治孝
    発行所:エクスナレッジ
    建築家の自邸を訪ね、その家で多くの時間を過ごす家族に「家」の話を伺います。建築家は出てきません。共に暮らす妻・娘の目線でその暮らしを伝えます。時には奇抜な家、超狭小な家でも愛情を持って手入れし、維持されている様子が伝わってきます。また、生活の仕方や家族のあり方の変化などさまざまなものが浮かび上がってきます。設計した夫・父の気配を感じながら暮らしを想像するのが楽しい。巨匠から新進気鋭まで建築家の自邸36軒を収録。気軽に楽しく読める本です。(KM)
  • アースダイバー
    アースダイバー
    定価1,980円
    (本体1,800円+税10%)
    著者:中沢新一
    発行所:講談社
    哲学者、思想家である中沢新一が縄文時代の地図をもとに独自の視点で語る東京論。
    新宿の起源や銀座の由来、縄文時代の岬に今ものこる神社や寺院があるなど、東京についての興味深い話は尽きない。学問的な正しさ、科学的な根拠よりも中沢氏が歩いて五感で感じたことや独自の論理でどんどんイメージが広がっていく。
    東京の街歩きや地形に興味をもつ入り口へと誘う1冊。(KS)
  • 木をかこう
    木をかこう
    定価1,572円
    (本体1,429円+税10%)
    著者:ブルーノ・ムナーリ
    訳:須賀敦子
    発行所:至光社
    イタリア生まれの造形家 ブルーノ・ムナーリが木のかき方を教えてくれる絵本です。
    「幹が、まず2本の枝に分かれ、その枝が、また2本にわかれ、分かれるたびに細くなる」というとてもシンプルな規則のとおりに筆を走らせると、それらしい木が描けます。実際に描いてみると、木が根っこから栄養分を吸い上げ、末端の枝にまで行き渡らせていく生命力を感じることができます。子供の頃に出会いたかった1冊です。同じシリーズで『太陽をかこう』も。(TY)
  • 建築探偵の冒険・東京編
    建築探偵の冒険・東京編
    定価990円
    (本体900円+税10%)
    著者:藤森照信
    発行所:筑摩書房
    ボッボボックラ!建築探偵団!
    歴史家であり、建築家でもある藤森さんの軽妙な語り口とともに、東京中を歩き回り、隣で建物にまつわるよもやま話を聞くことができます。
    犬に吠えられ、雨に打たれ、それでも建築探偵は今日も街角をゆく!(GM)
  • ムナーリのことば
    ムナーリのことば
    定価1,650円
    (本体1,500円+税10%)
    著者:ブルーノ・ムナーリ
    訳:阿部 雅世
    発行所:平凡社
    グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、絵本や彫刻など多岐にわたる活躍をしたアーティスト、ブルーノ・ムナーリ。彼がつくるどの作品にも一貫していえることは、制作の背景にムナーリ独自の視点・発見・挑戦があること。 「ムナーリのことば」には、ムナーリという人間の一個人としての、あらゆる"気づき"がつまっています。あるページには共感を覚え、あるページには はっとさせられる。ムナーリのことばを通じて、自分自身を確かめることのできる一冊です。(HM)
  • 小さな家
    小さな家
    定価1,650円
    (本体1,500円+税10%)
    著者:ル・コルビュジエ
    訳:森田一敏
    発行所:集文社
    スイス・レマン湖畔にル・コルビュジエが両親のために作った家があります。
    わずか60㎡(18坪)の小さな家に込められた素敵なアイデアの数々を図面・写真・スケッチで自ら筆を取り書き上げた本です。必要なものだけを組み合わせた機能的で居心地のよい空間は、家具を含めて全てが両親に合わせたサイズでつくられているそう。犬のための踏み台つきののぞき穴、ノラ猫のためのテラスまであります。父親は1年程して亡くなりましたが、母親は101歳で亡くなるまで36年間この家で生活を送りました。 わずか80ページほどの小さな本ですが、この家と同様に可愛らしく、読み返すたびに新たな発見があるそんな本です。(KM)
  • 美しき日本の残像
    美しき日本の残像
    定価748円
    (本体680円+税10%)
    著者:アレックス・カー
    発行所:朝日新聞出版
    日本文化に造詣の深い著者が、今の日本の自然、文化の現実を愛と憂いをもってつづっています。美しい日本を残していきたいからこそ、日本の今の残念な部分も正直にかきます。批判もします。自分たちの失ったものの大きさにどきりとしました。最後の章では少し明るさも残してくれます。アメリカ人である著者のかく日本語はきれいで読み易く、爽やかな読後感をあたえてくれます。『LOST JAPAN』のタイトルで数各語に翻訳され、第7回新潮学芸賞を受賞した名随筆。(KS)
  • パンといっぴき
    パンといっぴき
    定価1,320円
    (本体1,200円+税10%)
    著者:桑原奈津子
    発行所:パイインターナショナル
    料理研究家、桑原奈津子さんの愛犬キップル(1ぴき)はパンが大好き。毎日変化する朝食テーブルと犬を定点観測した写真集です。ジャムをたっぷりとのせたトーストにふわふわのパンケーキとミルクたっぷりのカフェオレ。そのこだわりの朝食のおいしそうなこと!そして物欲しそうな顔でテーブルを見上げるキップル。でもキップルの目線からはそれが見えていなくてちょっとせつない。たまに登場する愛猫(黒いカゲ)はパンにはまったく興味がない様子。巻末にレシピとおいしいパン屋さんのリストもついてます。(KM)
  • 茶の本
    茶の本
    定価462円
    (本体420円+税10%)
    著者:岡倉覚三
    翻訳:村岡博
    発行所:岩波書店
    原書の『The Book of Tea』は1906年ニューヨークで出版されました。茶道を通して日本の精神や文化を説き、東洋の美意識を欧米へ向けて紹介しています。著者の岡倉覚三(天心)は、仏教美術の保護に努め、また近代以後の日本美術の概念を成立させた人物の一人でもありました。急速に西洋文化を取り入れはじめた明治期において、日本の文化を見直し広めた本書は、日本人にこそ読んでほしいものだったのではないでしょうか。
    100年以上を経た今、日本人の私が読んでも、近代以前の日本的な美意識にはっとさせられ、禅の考え方など大きな発見がありました。(MM)
  • きこえる?
    きこえる?
    定価1,540円
    (本体1,400円+税10%)
    著者:はいじま のぶひこ
    発行所:福音館書店
    現代美術家として活躍するはいじまのぶひこさんの初の絵本です。
    シルエットとやさしい色で構成された画面にわずかな言葉で表現された、とても美しい絵本です。ページをめくり、絵をみていると「はっぱ」や「かわ」の音が静かに頭の中でながれるのです。セラピーのように清々しい気持ちにさせてくれます。第24回プラティスラヴァ世界絵本原画展という権威のある絵本のビエンナーレで準グランプリに相当する金のリンゴ賞を受賞しました。(KS)
  • 磯崎新の「都庁」 戦後日本最大のコンペ
    磯崎新の「都庁」
    戦後日本最大のコンペ
    定価2,409円
    (本体2190円+税10%)
    著者:平松剛
    発行所:文藝春秋
    ※版元品切
    1985年、新宿新都庁舎コンペにおける建築界の天皇・丹下健三に挑んだ磯崎新の幻の都庁をめぐる建築ノンフィクション。二人の熾烈な戦いを軸に、青木淳など当時の磯崎アトリエスタッフのエピソードが群像劇のように描かれ、また昭和日本の建築史も概観できます。結果は知っているはずなのに、最後までドキドキしながら読み進めることができる一冊です。(MM)
  • 信じられるデザイン この先の、デザインの可能性を見つめて
    信じられるデザイン この先の、デザインの可能性を見つめて
    定価1,047円
    (本体952円+税10%)
    著者:野田幾子=編
    発行所:東京ミッドタウン・デザインハブ
    ※版元品切
    「信じられるデザインとはどのようなものでしょうか?そのデザインはなぜ信用できるのでしょうか?」この問いに対する51名のクリエーターのメッセージを紹介。 昨年東京ミッドタウンにて開催された「信じられるデザイン」展の内容を収録した書籍です。 「毎日使っている飯茶碗」(原研哉)、日本列島を簡単に高速移動でき、安全で正確であるだけでなく、無数の在来線との乗り継ぎテンポが美しい「新幹線」(中山ダイスケ)や、人の欲の中でいちばん強い排泄欲、そんなときに頼りになる「トイレのサイン」(佐藤卓)といったものまで森本将平さんのかわいいイラストとともに紹介。 トークショーの内容も収録され、貴重な一冊となっています。(KM)
  • 起こらなかった世界についての物語―アンビルト・ドローイング
    起こらなかった世界についての物語―アンビルト・ドローイング
    定価1,980円
    (本体1,800円+税10%)
    著者=三浦丈典
    発行所=彰国社
    「アンビルト」=「建てられなかった」をテーマに著者のお気に入りのドローイングを1作品ずつ紹介しています。 ただ美しかったり、緻密なドローイングを眺めているだけでも楽しいですが、ドローイングの作者である建築家の生きた時代背景や建築の作風についても書かれているので勉強にもなります。 「想像することー創造することに先立って現れる、そして誰にでもできる原初的なおこないーの大切さ」を伝えたくてこの本を作ったらしいのですが、想像することの楽しさ、大切さ、そしてそれを描くことの重要さを改めて教えてくれる1冊です。(KS)
  • TOKYO|BANGKOK|SINGAPORE: Intensities, Reuse and Creative Milieu
    TOKYO|BANGKOK|SINGAPORE: Intensities, Reuse and Creative Milieu
    定価1,257円
    (本体1,143円+税10%)
    著者=ダヴィシー・ブンタム
    発行所=フリックスタジオ
    M'nMシリーズの第2弾。長年、東京・バンコク・シンガポールで生活をしてきた著者が、3都市のケース・スタディをまとめた1冊。
    ありふれた通りや日常的な場に注目しながら、抽象的で計測不可能な都市のクリエイティビティと、都市ごとの文化的差異を検証しています。原宿・代官山・下北沢……よく知っているはずの街が、いつもと違ってみえてきます。(和英併記)シリーズ00~04も併せてご覧ください。(MM)
  • マイヤ・イソラ
    マイヤ・イソラ
    定価2,640円
    (本体2,400円+税10%)
    著者=マイヤ・イソラ
    発行所=パイ インターナショナル
    代表作unikkoをはじめマリメッコにおいて多くのデザインを残したマイヤ・イソラの激動の生涯が、作品紹介とともに語られています。素敵なデザインをみて、強くたくましい生き方を知って、奮い立ちました!(MM)
  • 小さな森の家―軽井沢山荘物語
    小さな森の家―軽井沢山荘物語
    著者=吉村順三
    定価2,563円
    (本体2,330円+税10%)
    発行所=建築資料研究社
    日本を代表する建築家、吉村順三の珠玉の名作「軽井沢の山荘」をご存知ですか? 建築を学ばれたことのある方なら、その図面をトレースし、何度となく写真をご覧になったことがある方が多いと思います。
    多くの人を魅了する「軽井沢の山荘」の魅力がぎゅっとつまっているのがこの本「小さな森の家」です。1996年の発刊以来コンスタントに売れ続けている当店のロングセラー。たくさんの写真と語りかけるような文章で、まるで吉村さんに山荘を案内してもらっているかのようです。心地よい空間をつくる手法が余すことなくていねいに解説されています。(KM)
  • フィン・ユール
    Finn Juhl フィン・ユール
    定価10,846円
    (本体9,860円+税10%)
    著者=Esbjorn Hiort
    発行所=THE DANISH ARCHITECTURAL PRESS
    輸入書籍のため仕入時期により価格が変動いたします。ご了承ください。
    『世界で最も美しい肘掛け椅子』を生んだデンマークデザインの巨匠、フィン・ユールの作品集です。写真やカラー刷りのドローイングが多数掲載されているので、テキストが読めなくても見ているだけで充分満足のボリュームです。水彩のドローイングの色、形のきれいさに心奪われます。さらにご興味のある方は『北欧デザインの巨匠 フィン・ユールの世界』(平凡社)を読むと理解が深まります。(KS)
  • updatesシリーズ
    updates01 HU-TONG HOUSE
    updates02 HOUSE IN FUKAYA
    updates03 KIM HOUSE 1987/2011
    updates04 HOUSE IN Nipponbashi
    定価1,100円
    (本体1,000円+税10%)
    著者=岸和郎
    発行所=藍風館
    建築家・岸和郎の住宅作品を1冊ずつ紹介するシリーズ。多数の写真と豊富な図面やドローイングが収録されており、研究書としても格好の1冊です。 大型書店ではなかなか取り扱いのない本ですが、価格も手ごろとあって私は個人的に全部揃えてしまいました。『重奏する建築』(岸和郎=著、2012年、TOTO出版)と併せてご覧ください!(KM)