「フロアごとに内装を変えたきれいなトイレは今やあたりまえですが、まだ陰と陽でいえば陰、ハレとケでいえばケの空間として扱われているのが現状のトイレ。それすら払拭して、まったく新しい空間のあり方を発信するチャンスがいただけたというのはとても光栄でしたね」と町田さん。また、吉田さんも「せっかくの買い物の楽しさもしぼんでしまうようなトイレではなく、そこで十分リフレッシュできる空間をつくれば、お客さまの滞在時間を増やすことができますから」と、このプロジェクトに賭けた意気込みを語る。
6つのフロアに配したスイッチルームは、各フロアのテーマに合わせた六者六様のデザイン。ブースや洗面所の配置といったプラン自体も、機器の選択や照明のデザインも、同じものはひとつとしてない。たとえば、働く女性を意識した3階のトイレは黒を基調にしたスタイリッシュな内装で、一角には花粉除去や消臭効果のある「エアシャワーブース」も備えている。「ランチで焼肉を食べても、ここでスイッチすれば、午後の会議も大丈夫です」とは大谷さんの弁。これに対し、アウトドアや旅など、オフタイムを想定した4階のトイレはカラフルでリゾート気分満点。ブース内の壁の色柄もすべて異なる。BGMやアロマもフロアごとに変えるという凝りようだ。
極めつきは5階のカード会員限定のパウダールーム。さながらホテルのロビーのような広々とした空間に、フットマッサージ機や酸素バー、携帯充電器テーブルを完備。ゆったりとリラックスタイムが満喫できる。
開店後の評判は上々で、話題のトイレを利用するのが主目的で立ち寄る客も少なくなさそうだが、それも歓迎だと大谷さんは笑う。





