著者=藤村龍至
発行年月=2018年8月
体裁=A4判変型(287×220mm)、並製、456頁、和英併記
ISBN=978-4-88706-374-7
ブックデザイン=neucitora(刈谷悠三+角田奈央)
定価3,300円(本体3,000円+税10%)
藤村龍至の最新建築作品・論考を収録した渾身の1冊!
建築を、知識と形態の創造的な関係=「ちのかたち」としてとらえ、知のツールとして再定義しようとする藤村氏の活動を一挙にまとめた作品集です。
民主主義と大衆主義のあいだで揺れ、AI(人工知能)がより多くのデータを扱うようになった今日の社会で、多様性を認め、寛容な社会の実現を目指すなかで生み出された建築作品と、論考を収録しています。
豊富なビジュアルと書き下ろしのテキストにより、建築をとおしてさまざまな社会の課題に向き合うことを投げかけた1冊です。
プロフィール
藤村龍至 Ryuji Fujimura
1976年東京生まれ。
2005年より藤村龍至建築設計事務所(現 RFA)主宰。2016年より東京藝術大学准教授。主な建築作品に「OM TERRACE」(2017)、主な著書に『批判的工学主義の建築』『プロトタイピング―模型とつぶやき』、共著に『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』(学芸出版社)など。
目次
0.00|ちのかたち
0.0 |フクシマへ通い、線を引く
1.0 |超線形プロセス
フクシマへ通い、線を引く/問いの軸/小高パイオニアビレッジ/
タイムライン─複雑な全体(difficult whole)に近づく方法としての
2.0 |記号をめぐる試行錯誤─〇〇の家
ビルの家/倉庫の家/小屋の家/家の家
3.0 |集団で学ぶこと、集団で決めること
鶴ヶ島プロジェクト/ 鶴ヶ島太陽光発電所環境教育施設
4.0 |集合的な知にかたちを与える
あいちプロジェクト/G Chair/G House/白岡ニュータウンプロジェクト
5.0 |記号から続体へ─3つのアパートの試行錯誤
APARTMENT S/APARTMENT B /APARTMENT N
6.0 |集合的かつ連続的な建築へ
OM TERRACE/つるがしま中央交流センター
7.0 |「ちのかたち」としての建築
すばる保育園/Deep Learning Chair/「ちのかたち」としての建築/希望の軸
8.0 |寄稿文|南後由和
線を引くこと─藤村龍至の建築的思考
9.0 |「離散空間」のスタディ
10.0|あとがき
311ゼロ地点から考える
監修=内藤廣、原研哉
編集=TOTOギャラリー・間
著者=内藤廣、原研哉、槻橋修、原広司、小野田泰明、青木淳、中田千彦、小嶋一浩、藤村龍至、妹島和世、隈研吾、山本理顕、伊東豊雄
2018年8月9日(木)|イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1)
講師=藤村龍至