TOTO出版20周年を記念して2010年1月26日~2月6日に開催された30代建築家+建築史家による連続レクチャーの講演録です。「20冊の本を選び、その本について語る」という企画に、平田晃久氏・藤本壮介氏・中村拓志氏・吉村靖孝氏・中山英之氏の5人の建築家が果敢にチャレンジしました。
選ばれた計100冊の本のなかに建築専門書はむしろ少なく、哲学・思想書、物理・生物学書、文学小説から漫画まで、あらゆるジャンルの本が含まれています。どの本も大変魅力的に語られ、「読んでみたい」という気にさせるだけでなく、20冊の本で編成されたストーリーによって、各自の建築観、あるいは各自が追求している新しい建築の可能性が、自作を語る以上に雄弁に語られます。
建築史家の倉方俊輔氏による総括では、本を語ることで見えてきた70年代前半生まれの5人に共通する同時代性や、本と建築に共通する特性が語られます。巻末には5人の建築家と倉方氏による座談会も収録。
読書と建築の魅力を改めて引き出す一冊です。
100冊のリストは
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