20という数字に、不思議な力を感じています。ここ日本では伊勢神宮は20年ごとに建て替えられ、東京は20年のサイクルで変わり続け、ファッションや音楽は20年ごとにリバイバルし、子供は20歳で成人として社会に認められる存在となります。 2008年秋、アストリッド・クラインとマーク・ダイサムは日本での20年目を迎えました。 私たちはクライン ダイサム アーキテクツとして東京に拠点を置き、さまざまな人々との関わりの中で建築や都市に対して、いつもフレッシュな発見を楽しみながら活動し続けることができました。 今回の展覧会は20というマジックナンバーをナビゲーターに、私たちのこれまでの建築プロジェクトをはじめ、さまざまなデザイン活動を紹介したいと考えています。 そして、これからの建築や都市、そしてライフにいたる価値について多くの人と分かち合える機会になれば、これ以上うれしいことはありません。 クライン ダイサム アーキテクツの20を心ゆくまでお楽しみください。
アストリッド・クライン、マーク・ダイサム
アストリッド・クライン氏とマーク・ダイサム氏は1988年に来日、1991年にクライン ダイサム アーキテクツ(KDa)を設立しました。以来、建築、インテリア、インスタレーション、その他、幅広いデザインフィールドで活動し、西洋と東洋の文化・感性をうまく融合させながら、独自の視点で日常にありふれたものにも常に新たな価値観を生み出しています。また、2003年に始めたトークイベント「ぺちゃくちゃないと」は、今や世界各国の150以上もの都市で、20スライド×20秒の共通フォーマットで展開され、デザインカテゴリーや国境といった境界を越えて、多くの人々に親しまれています。 両氏が来日して20年。展覧会では、これまでに築いてきた「建築家」としての幅広い活動を、「20」をキーワードにKDaならではのインスタレーションで紹介します。さて、どんなサプライズが飛び出すのか、どうぞご期待ください。
会場にて4月17日開催の講演会記録ビデオを上映しています。(約105分。開館時間中、くり返し上映)会場の都合上、イス等のご用意はございませんのでご了承ください。
特別協力 株式会社 ディー・ブレーン 株式会社 川島織物セルコン