老朽化した「永明小学校」と「永明中学校」を同時に整備。諏訪地方で初の施設一体型小中学校として「茅野市立永明小中学校」が新設された。トイレは、3つのレイアウトパターンと茅野の自然や文化をモチーフにした7つの内装デザインで、児童生徒が進級を感じる工夫を水まわりで表現している。

建築概要

所在地 長野県茅野市塚原1丁目地内
施主 茅野市
設計 東畑・茅野市設計事務所協会設計共同企業体
施工 <建築>カネトモ・田村建設特定建設工事共同企業体
<電気>南新電気工業・平澤電気工事特定建設工事共同企業体
<機械>共進エネーブ 株式会社
敷地面積 16,004.01㎡
建築面積 5,760.72㎡(校舎棟)
延床面積 14,186.08㎡(校舎棟)
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 2024年1月

特長

建物の特徴

茅野市では「第1次茅野市小中学校管理計画」に基づき、建築後45年以上経過し老朽化した「永明小学校」と「永明中学校」を同時に整備、両校が隣接した土地に「茅野市立永明小中学校」を新設。さらに、地区コミュニティセンター、保育園など周辺公共施設との連携を見据え、諏訪地方で初の施設一体型小中学校とした。設計に際しては、策定委員会や教職員、児童生徒を対象としたワークショップを開催、市内他校の教職員にもヒアリングを行い、さまざまな意見を収集した。県産材をふんだんに用い、木の温もりに包まれる新校舎は、交流・共有ゾーンを中心に据え、中庭を介して8の字動線で各ゾーンがつながる、コンパクトな計画。1Fは小学1・2年生、2Fは小学3~6年生、3Fは中学生の普通教室が設けられている。

水まわりの特長

校舎各階のコンセプトである「土」「水」「森」をもとに、茅野市にゆかりのあるモチーフを大切にしたトイレ内装デザインを作成。9年間同じ校舎内で生活する児童生徒が進級を感じる工夫を水まわりで表現するため、3つのレイアウトパターンと「八ヶ岳と紅葉」「縄文文化」など7つの内装デザインで構成、同じ器具を採用していても、それぞれが個性的なトイレとなっている。さらに、校内には多くの手洗い場を配置し、いつでも手が洗える環境を整備。衛生面の配慮から非接触で使用できる自動水栓も一部に設置している。サインやトイレの内装は、地元に親しんでもらえる水まわりを目指し、椙山女学園大学橋本研究室の学生と協業で茅野の自然や文化をモチーフにして考案した。

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