東京23区で最多の人口約90万人を擁する世田谷区では、新庁舎への建替と改修を実施。このたび1期工事が完了した。トイレも整備基本方針の1つである「すべての人に分かりやすく、利用しやすい、人にやさしい庁舎」にふさわしく、利用者の立場に立った、きめ細やかな配慮がなされている。

建築概要

所在地 東京都世田谷区世田谷4-21-27(東棟・区民会館)
東京都世田谷区世田谷4-22-23(西棟)
施主 世田谷区
設計・監理 株式会社 佐藤総合計画
施工 大成建設株式会社
敷地面積 21,573.73㎡
建築面積 6,394.53㎡(東棟)
6,906.75㎡(西棟)
延床面積 36,395.89㎡(東棟)
36,901.04㎡(西棟)
階数 地下2階、地上10階(東棟)
地下2階、地上5階(西棟)
構造 鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造(東棟)
鉄筋コンクリート造(西棟)
竣工年月 2024年3月

特長

建物の特徴

世田谷区は、東京23区で最多の人口約90万人を擁する。区内面積の約9割が閑静な住宅地区であり、緑豊かな自然にも恵まれる。旧庁舎は竣工から約60年が経過し、老朽化をはじめさまざまな課題を抱えていたため、全3期にわたる建替と改修を実施。このたび1期工事が完了。災害対策、区民サービスなどを見つめた整備基本方針の内「すべての人に分かりやすく、利用しやすい、人にやさしい庁舎」を目指し、サインは、ユニバーサルデザイン検討会にて障がい当事者などからの意見をまとめて制作。利用者の利便性を高め、執務環境も「機能的・効率的で柔軟性の高い」庁舎を実現。環境面でも、環境性能評価「CASBEE」、省エネルギー性能評価「BELS」で最高ランクを獲得。併せて「ZEB Oriented」の認証を取得している。

水まわりの特長

バリアフリートイレは31ヶ所設置し、器具の配置や使用方法を音声案内するシステムを導入。さらに、各トイレ前に他階のバリアフリートイレの設置器具や、左右勝手違いを表示した案内板を設けている。また、男女共用トイレや授乳室も用意され、庁舎の適所に分散して配置。男・女トイレの大便器ブースには、ベビーチェアを設置した広めのブースを1ヶ所ずつ設置するなど、利用者の立場に立ったきめ細やかな配慮がなされている。器具においては、発電式の自動水栓や小便器、ボタンを押すたびに発電し乾電池交換や電源工事が不要なウォシュレットのエコリモコンなどを採用、停電時でも継続して利用可能となるようにするなど、節水や節電といった環境面はもとより、防災対策も配慮したものを選定している。

採用商品

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