福岡県筑後市では、小学校規模の適正化と老朽化対策の整備を進めるため、小学校3校を統合して「筑後市立筑後南小学校」が誕生。計画作成時に市民アンケートを実施され、性的マイノリティに配慮した男女共用のみんなのトイレを充実させるなど「地域と共生し、まちの核となる学び舎」が完成した。

建築概要

所在地 福岡県筑後市下北島150-1
施主 筑後市
設計 株式会社 大建設計
施工 松井・古賀特定建設工事共同企業体
サンテック・九州システム産業特定建設工事共同企業体
朝日・津福特定建設工事共同企業体
敷地面積 33,282.76㎡
建築面積 4,100.42㎡(校舎)、1,446.22㎡(体育館)
延床面積 7,148.85㎡(校舎)、1,446.22㎡(体育館)
階数 地上2階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 2024年6月

特長

建物の特徴

福岡県筑後市では、全児童数が100名未満の小学校規模の適正化と老朽化対策の整備を進めるため、「筑後市立小学校再編計画」を作成。よりよい教育環境をめざし、このたび水田、下妻、古島小学校の3校を統合。新たにコミュニティセンター、学童保育所の機能を併設した「筑後南小学校」が誕生した。山々を望める平坦な土地にあるため、体育館の屋根は曲線を描いた柔らかな大屋根とするなど、各校区から望める風景と呼応した地域のシンボル的な施設となる。体育館は災害時の避難所となるため、市内初の部分的に稼働可能な冷暖房を完備、さらに、水害対策として敷地内に調整池を設け、大雨時などの雨水流出を抑制し、周辺地域の水害リスクを低減させるなど「地域と共生し、まちの核となる学び舎」が完成した。

水まわりの特長

計画作成時に、市民アンケートやワークショップを実施。トイレに関するコメントが多く寄せられ、使いやすいトイレはどうあるべきかディスカッションを繰り返した。その結果「多数の児童が積極的に使いたくなるトイレとすることで、本当の意味で性的マイノリティの児童が使いやすいトイレになる」「隣と壁を共有せずに独立させることでプライバシーを確保する」ことをテーマに目標を立て、性的マイノリティに配慮した男女共用のみんなのトイレは、ユニークな円筒状のアイランド型に設計した。図書室前にもスペースを確保し、ほかの小学校事例を参考にした男女共用のみんなのトイレを設置。性的な個性に縛られない"みんなのトイレ"にしたいという思いから、サインも工夫し細部にまでこだわっている。

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