「日本女子大学」の創立100周年記念事業の一環として目白キャンパスに建設された「百年館」。大学内では各校舎にバリアフリートイレを設置する整備を進めてきたが、次へのステップとして、"より道をするように入りやすく、だれもが安心して使える"これからのトイレを目指したオールジェンダートイレが新設された。

建築概要

所在地 東京都文京区目白台2-8-1
施主 学校法人日本女子大学
設計 清水建設株式会社
施工 清水建設株式会社
TOTOメンテナンス株式会社 (設備管理サポートシステムのみ)
敷地面積 65,017㎡
建築面積 90,886㎡
延床面積 22,275㎡
階数 地下1階、地上7階、塔屋1階(低層棟)
地下1階、地上12階、塔屋1階(高層棟)
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、コンクリート充填鋼管構造
竣工年月 (改修)2023年9月

特長

改修の経緯

「日本女子大学」は、1901(明治34)年に開校。創立100周年記念事業の一環として「百年館」を建設。2001(平成13)年に高層棟、2003(平成15)年に低層棟を建設。目白キャンパス内で初の高層建築となる高層棟は、生涯学習センターのほか学生支援課などの事務部門があり、学園組織と大学の中枢。低層棟には、メディアセンターやカウンセリングセンター、公認サークルも使用する教室が配されている。大学内ではバリアフリートイレを各校舎に設置する整備を進めてきたが、トランスジェンダーの女性の方に出願資格を拡大することも契機となり、次へのステップとして男女共用トイレの設置を計画。大学内で立ちあげたダイバーシティ委員会と協議しながら計画が進められた。

トイレの特長

設計コンセプトは、"より道をするように入りやすく安心して使える、行き止まりのないトイレ"とし、2ヶ所の出入口をつなぐ曲線を描いた通路を中央に設けた。出入りや手洗いの際に利用者同士の見合いが発生しにくく、かつ見通しのよいレイアウト。さらに、男女共用というだけでなくプラスアルファの機能を持ったトイレとして捉え、洗面やフィッティングボードなどだれもが使いやすい機能を持たせた目的別のブースとしている。また、居心地のよい空間を創った上で、長時間利用の対策と安全面にも配慮し、アラート機能を備えた「パブリックレストルーム設備管理サポートシステム」を導入。同フロアの男女別トイレや多目的トイレにもシステムを導入することで、利用者が安心して使用できるように見守っている。

採用商品

掲載事例の画像や本文の無断転用はご遠慮ください。事例の内容は掲載時点での情報です。

事例(トイレ・洗面・浴室)一覧

パブリック向け商品

トイレ
 
洗面所
浴室
バリアフリー配慮商品・手すり・アクセサリー
Share
  • Facebookでシェアする

CLOSE