「福岡県立糸島特別支援学校」は、2024(令和6)年4月に開校した、糸島地区初の県立特別支援学校である。小学部、中学部、高等部が設置され、校舎は、幅広い年代の児童・生徒に対してきめ細やかに配慮。水まわりも、特別支援学校として空間・設備・仕様すべてに、支援性の高い配慮が実現されている。

建築概要

所在地 福岡県糸島市泊965
施主 福岡県
設計 松田平田設計・ストリームデザイン・福岡建築設計事務所・
テクノ工営西日本支社設計業務共同企業体
施工 <建築>へいせい・松吉・共栄特定建設工事共同企業体
    岩崎・柿原・アスミオ特定建設工事共同企業体 ほか
<衛生>シナノ設備株式会社
敷地面積 20,161.49㎡
建築面積 4,075.86㎡
延床面積 9,276.55㎡
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 2024年2月

特長

建物の特徴

「福岡県立糸島特別支援学校」は、2024(令和6)年4月に開校した、福岡県の最西部に位置する糸島地区初の県立特別支援学校である。専門的な知的障がい教育および肢体不自由教育を受ける機会を確保するとともに、地域における特別支援教育の拠点として、糸島市と連携して教育を通じた共生社会の実現を目指している。小学部、中学部、高等部が設置され、個別の教育支援計画および指導計画に基づき、児童・生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた教育を実施。校舎は、幅広い年代の児童・生徒に対応した安全性を校舎全体で確保。「構造化デザイン」によるサインの立体化や色によってわかりやすい移動空間のしくみとピクトグラムの統一で、支援性の高いものとしている。

水まわりの特長

1、2Fに小学部と中学部の教室、3Fに高等部の教室を配置。1、2Fの児童・生徒用トイレは明るい色味の内装、1F来客用トイレと3F生徒用トイレは落ち着いた色味の内装としている。大便器ブースには、安全性に配慮して、緊急の際に外側から開けることができる非常解錠可能な扉を採用。肢体不自由の児童・生徒が使用するトイレは、男女トイレそれぞれに、左右勝手を反転させたブースを設け、収納式多目的シートやトイレに時間を要する場合に備え、暖房器具を設置。ほかと比べ扉幅も大きくしている。また、災害時に備え、1Fトイレの一部は洗浄水に雨水を活用。停電時は、電源自立型空調GHPから供給することで、照明及びコンセントが継続利用できる計画とし、特別支援学校として支援性の高い配慮を実現している。

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