品川区における文化芸術の振興の拠点「品川区立総合区民会館」は、開館後30年が経過、質の高いホール公演とその運営を維持するため、約8年をかけ大規模改修工事を実施。トイレにおいても、観客および、出演者・スタッフへの配慮も充実され、快適性はもとより、清掃性や管理面、環境に配慮した設備に生まれ変わった。

建築概要

所在地 東京都品川区東大井5-18-1
施主 品川区
設計 株式会社 久米設計
施工 <建物>熊谷組・大明建設・加地建設共同企業体
<電気>新生テクノス・マスミ電設・中尾電設建設共同企業体
<機械>大成温調・横河東亜工業・塩谷工業建設共同企業体
敷地面積 5,054.56㎡
延床面積 41,665.70㎡
階数 地下2階、地上10階
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2023年10月

特長

改修の経緯

JR大井町駅前に立地する「品川区立総合区民会館(愛称:きゅりあん)」は、品川区における文化芸術の振興の拠点。1,074席を誇る大ホールや可変式舞台を持つ小ホール、展示会やセミナーなどに適したイベントホールや会議室など、多様な催し物や区民の活動に利用され親しまれている。開館後30年が経過し老朽化が進んだことから、質の高いホール公演とその運営を維持するため、2016(平成28)年より約8年かけとなる大規模改修工事の検討と工事に着手。9階建ての建物は、大型物販店舗やスーパーマーケットなどが入店する複合施設のため、工事時間の制約があるなか、民間事業者の営業に支障のないよう、振動や騒音などを最小限に抑える工事を実施し、このたび改修を完了、よりよい区民サービスが提供される。

水まわりの特長

トイレの改修は、お子様連れや高齢者、さまざまな身体状況の利用者を想定して計画。より配慮を充実させるべく機能向上と分散を図り、バリアフリー化を進めた。公演の前後、休憩時に混雑が想定される観客用トイレの整備充実はもとより、出演者・スタッフへの配慮も充実。8F舞台裏の男女トイレには、客席トイレと同様の仕様と機能して、コンパクトオストメイトパックとフィッティングボードを設置したブースを各1ヶ所配置し、着替えや汚物流しの利用に対応。また、大便器は、節水性に優れ、連続洗浄が可能なパブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式の掃除口付きタイプを選定し、万が一の異物の詰まりに備えている。改修後は、快適性はもとより、清掃性や管理面、環境に配慮した設備に生まれ変わった。

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