大阪市内に主要キャンパスを擁する「大阪経済大学」は、C館の増築に伴い、4F共用スペースの倉庫であった空間を、オールジェンダートイレに改修。ゆったりとした空間のもと、さらにスタイリングコーナーや学内初のフィッティングルームを設置。多様性配慮の時代の流れを汲み取り、性別を問わない使いやすさが配慮された。

建築概要

所在地 大阪府大阪市東淀川区大隅2-2-8
施主 学校法人 大阪経済大学
施主 大成建設株式会社(改修工事)
施工 大成建設株式会社(改修工事)
階数 地上7階
竣工年月 (改修)2023年4月

特長

改修の経緯

「大阪経済大学」は、1932(昭和7)年に創立した私立大学。大阪市内に主要キャンパスを擁する"都市型複合大学"であり、建物は全体的にレンガ調で統一されたアカデミックな外観で設えている。C館は、全学部の学生が使用する教室・講義棟。機能的な教室に加えて、1・2Fのラウンジや屋上庭園に学生がくつろげるフリースペースも整備されている。このたびC館の増築に伴い、トイレ改修が実施され、4F倉庫をオールジェンダートイレに改修。同スペースは、元々トイレだった場所が倉庫に改修されていたという経緯のため給排水設備ルートが整っていた。さらに、倉庫からの改修という状況からゼロベースで検討され、多様性配慮の時代の流れを汲み取った、オールジェンダートイレが完成した。

水まわりの特長

オールジェンダートイレを、C館4Fのエレベーターや階段付近の開けた共用スペースに設置することで、性別を問わない使いやすさに配慮。トイレの前に360度防犯カメラ、呼出ボタンはトイレ内に9ヶ所配置するなど、防犯対策を徹底している。また、オールジェンダートイレを気軽に、より利用したくなるメリットを創出するため、トイレ内の通路幅などの寸法を広く確保し、ゆったりとした空間を実現。洗面・大便器コーナー以外に、身だしなみ配慮の取り組みとしてスタイリングコーナーが設置され、男女を問わず活用されている。さらに、学園祭やサークルでの着替え利用のため、学生からの要望があったフィッティングルームを学内で初めて設置するなど、設備や機能を充実させている。

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