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「飯田市立病院」は、2019(令和元)年より施設長寿命化事業として、老朽化した病棟の全面的なリニューアル工事を実施。明るく清潔感のある空間に生まれ変わるとともに、トイレも使いやすさの向上や転倒防止を図り、患者と時代のニーズに応える機能を充実させている。
建築概要
所在地 | 長野県飯田市八幡町438番地 |
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施主 | 飯田市立病院 |
設計 | 飯田市立病院庶務課(飯田市役所地域計画課) |
施工 | <建築>木下建設株式会社 <電気>東陽興業株式会社 <機械>株式会社シノダ設備 |
敷地面積 | 40,376.50㎡ |
建築面積 | 13,824.87㎡ |
延床面積 | 36,376.37㎡ |
階数 | 地下1階、地上6階 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
竣工年月 | (改修)2021年3月 |
特長
改修の経緯
1951(昭和26)年、長野県飯田市に開院された「飯田市立病院」は、1992(平成4)年に現所在地へ移転。その後整備事業に伴い増築を重ねていたが、近年は老朽化が目立つようになっていた。2019(令和元)年より施設長寿命化事業として、老朽化した病棟の全面的なリニューアル工事を実施。改修の基本プランは、患者と家族に親しみやすく快適で安全な建物とすること、建物の長寿命化およびランニングコストの縮減を図ることとされた。改修により、病棟の床シートと壁のクロスを張り替え、照明もLEDに変更、明るく清潔感のある空間に生まれ変わった。今後も建物の状態をしっかり把握し、計画的な老朽化対応を進めながら、患者と時代のニーズに応える診療機能の充実を図っていく方針としている。
トイレの特長
トイレ改修も基本プランを踏襲。病棟トイレは、器具数を減らしてブース内を広めに確保。トイレ用手すり(はね上げタイプ)の設置や左右勝手違いのブースを用意し、身体状況によって選べるようにすることで、転倒リスクを低減させている。バリアフリートイレには、トイレ離座センサーが設置され、転倒防止につながると看護師に好評。さらに、ストーマ保有者の増加に伴い、各階にコンパクトオストメイトパックを増設した。また、スタッフステーションに近い個室に、ベッドサイド水洗トイレを設置できるよう事前配管を準備。患者の状態に応じて、比較的容易に設置に対応できるため使用が増加。自立での排泄を促進するとともに、汚物処理作業が不要で、臭気対策や介助負担の低減にもつながっている。
採用商品
- ウォシュレットPS(擬音装置「音姫」付きエコリモコン) TCF553*AUY系
- トイレ離座センサー専用ウォシュレット TCF584*P特
- コンパクトオストメイトパック UAS81LDB2NW
- パブリック用手すり T112CM6
- 前方ボード(スイングタイプ) EWCS740
- トイレ用手すり(はね上げタイプ) EWC782R/EWC780R
- ベッドサイド水洗トイレ EWRS320*系
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