特別養護老人ホーム 万寿の家

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兵庫県で最初に開設された歴史のある特別養護老人ホーム。築53年が経過し、老朽化対策とより質の高いサービスの提供を目指して移転新築された。介護ロボットや福祉機器などを積極的に導入するなど県下特養のトップ・ランナーを目指している。水まわりにも、安全な利用のしやすさ、スタッフの負担軽減、衛生性への高度な配慮がなされている。

建築概要

所在地 兵庫県神戸市北区鳴子3-1-18
施主 社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団
設計 株式会社黒田建築設計事務所
施工 <建築>株式会社ソネック
<設備>不二熱学工業株式会社
敷地面積 13,874.82㎡
建築面積 1,940.00㎡
延床面積 6,102.00㎡
階数 地上4階
構造 鉄骨造
竣工年月 2020年8月

特長

建物の特徴

「特別養護老人ホーム 万寿の家」は、1965(昭和40)年に兵庫県で最初に開設された歴史のある特別養護老人ホーム。兵庫県立の特別養護老人ホームとしてスタートし、2005(平成17)年から社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団に運営を移管し、現在に至る。このたび、築53年が経過し老朽化対策と、より質の高いサービスの提供を目指して移転新築された。築いてきた歴史や知見を基盤に、法人内の研究、研修施設である福祉のまちづくり研究所との連携のもと、介護用リフトや見守りシステムなど、介護ロボットや福祉機器などを積極的に導入。持ち上げない介護「ノーリフティングケア」に取り組んでおり、介助負担の軽減比較のデータをホームページ上で公開。県下特養のトップ・ランナーとして発信している。

水まわりの特長

今回の移転整備にあわせて新たな空間を創造するためにスタッフ間でワークショップを実施。水まわりに関しては、介護スタッフがTOTOテクニカルセンター大阪を訪れ、トイレに必要な器具や寸法などを確認した。2-4Fの居室フロアは、10人をひとつの単位とするユニットケア方式で全100室。1ユニットに3ヶ所の共用トイレが設置され、すべてのトイレにトイレ用手すりと前方ボードを採用している。また、全居室には、車いすでアプローチしやすい洗面台と必要に応じて居室に水洗トイレが設置できるようベッドサイド水洗トイレの給排水管の取り出し口を用意している。さらに、衛生性への取り組みとして、玄関をはじめトイレ以外の要所にも、手洗い設備を増設するなどの要望が取り入れられている。

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