品川区では、大井町駅前公衆便所の整備にあたり設計コンペティションを実施。これからの社会に対応する新しい公衆トイレの姿として、パブリックアートを想起させる塔状のトイレが配置された公衆トイレが完成した。すべて性別を問わず使用でき、かつ異なる設備を備え、目的に応じて自由に選ぶことができる。

建築概要

所在地 東京都品川区大井1-2-5、6
施主 品川区
設計 あかるい建築計画
施工 <建築>株式会社ライフシステム
<機械>豊工業株式会社
<電気>東急グリーンシステム株式会社
敷地面積 427.32㎡
建築面積 19.28㎡
延床面積 19.28㎡
階数 地上1階
構造 鉄骨造
竣工年月 2020年8月

特長

建物の特徴

品川区では、インバウンド需要や高齢社会を見据え、利用頻度の高いターミナル駅周辺などで、公衆・公園便所の洋式化やバリアフリートイレの整備を進めている。大井町駅前公衆便所の整備にあたっては、実績などの応募条件で制限を設けない設計コンペティションを実施。これは、将来にわたり公共事業を持続的に発注できるサイクルの仕組みづくりを目的とする若手建築家の公共事業実績支援事業である。結果、応募227作品の中から最優秀賞に輝いた「あかるい建築計画」と品川区で詳細をつめ、これからの社会に対応する新しい公衆トイレの姿となって完成した。敷地内に点在する高さの異なる6つの塔が、都市のシンボルとして品川区の玄関口である大井町駅前のにぎわいの創出に貢献している。

トイレの特長

従来の公衆トイレにありがちなネガティブな印象を払拭する、新たな四角筒塔状のトイレを6つ配置。トイレは、すべて性別を問わず使用でき、各個室は、着替え、乳幼児対応、パウダールーム、オストメイト、トイレのみ、だれでもトイレと異なる設備を備え、だれもが目的に応じて自由に選ぶことができる。パブリックアートのような最大で12メートルある高さの異なる6つの塔は、意匠だけではなく、煙突効果により新鮮な空気を循環し、においや湿気を排除。水まわり設備も、節水型便器やボタンを押すたびに発電し電源工事や乾電池の交換が不要なエコリモコン、節水効果も図れる自動水栓を採用。環境にも、人にも、都市への景観にも配慮した、これからの時代にふさわしい先進的なトイレ空間が誕生した。

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