岐阜ファミリーパークに隣接し、スマートインターチェンジを併設するパーキングエリア。トイレにも工夫を凝らし、新たな試みとして、混雑している際に個室内にいる人に混雑状況を知らせる「満室お知らせ『チャイム』ボタン」を試行設置。また、ブース内の壁に、観光活性化策として戦国時代を題材とした絵をラッピングするなど、ユニークな取り組みが図られている。

建築概要

所在地 岐阜県岐阜市北野北
施主 中日本高速道路株式会社
設計 中日本高速道路株式会社
施工 株式会社 市川工務店
敷地面積 11,604㎡
建築面積 397㎡(内、外回り)
延床面積 248㎡(内、外回り)
階数 地上1階
構造 鉄骨造
竣工年月 2020年3月

特長

建物の特徴

「岐阜三輪パーキングエリア」は、岐阜県岐阜市にある東海環状自動車道にあり、ETC専用のスマートインターチェンジを併設する。昨今、高速道路の休憩施設で整備が進められているダブル連結トラック用の優先駐車マスを内回り、外回りともに用意している。建物施設には、トイレとハイウェイ情報ターミナル、自動販売機がある。また、内回りと外回りをつなぐ屋外のエリアは、高台から展望ができる憩いのスペース。ベンチでの休憩も可能な「恋人の丘」や地場産品販売などが可能なイベントスペースが設けられ、イベント開催時などには、キッチンカーを並べて屋外で飲食が楽しめるよう考えられている。

トイレの特長

新たな試みとして、トイレの混雑対策に「満室お知らせ『チャイム』ボタン」を試行設置。これは、混雑している際、待ち行列の先頭の人がボタンを押すことでチャイムを鳴らし、トイレの個室内にいる人に満室であることを知らせる仕組み。また、男女ともに洗面器をトイレ空間の中央に配置したアイランド型とし、あえて鏡を設けないことで大便器ブース大便器の空き状況がひと目でわかるようにするとともに、身だしなみを整える人をスタイリングコーナーに誘導し、混雑を解消するよう配慮している。また、男女トイレ内にコンパクトオストメイトパックや乳幼児連れ配慮の器具を設置することで、多機能トイレを、車いす使用者が優先的に使用できるよう配慮されている。

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