国際文化観光都市 京都市において推進される公衆トイレリニューアル事業の一環として、京都御所の東側、鴨川沿いにある「川端丸太町南公衆トイレ」が改修された。訪日外国人や観光客、鴨川沿いを散歩する地元住民の利用も多く、京都らしさを感じさせる内外装の整備や機能を向上。財源の一部には宿泊税が活用されている。

建築概要

所在地 京都府京都市左京区下堤町地先
施主 京都市
設計 イワモトエンジニアリング株式会社
施工 イワモトエンジニアリング株式会社
敷地面積 22.5㎡
延床面積 10.752㎡
階数 地上1階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2019年8月

特長

改修の経緯

「川端丸太町南公衆トイレ」は、京都御所の東側、京阪本線神宮丸太町駅近くの鴨川沿いにある京都市の公衆トイレである。京都市では国際文化観光都市として、さらに増加が見込まれる観光客の受け入れ体制を整備するため、平成27年度から観光地の公衆トイレリニューアル事業を推進。同トイレの改修は、事業第3期として、財源の一部に宿泊税を活用した公衆トイレリニューアル(23ヶ所)のひとつであり、この期の完了に伴い京都の公衆トイレは、洋式化100%を達成した。訪日外国人や観光客、鴨川沿いを散歩する地元住民の利用も多く、機能向上や内外装の整備により、多様化する利用者に対応するトイレとなった。

トイレの特長

外装は、周辺景観に馴染むナチュラルカラーで櫛目模様の校倉仕上げ。内装は男性トイレ、女性トイレともに、黒を基調としたインテリアに、片側壁面スペースを利用した北山杉を用いたギャラリーや木目の壁材で、温かみのある和風モダンな雰囲気となっている。改修前の大便器はすべて和式だったが、訪日外国人や観光客に配慮して、メンテナンス性に優れた掃除口付きタイプの洋式便器に変更。さらに、小便器と自動水栓は自己発電タイプを採用。また、お子様連れに配慮してベビーチェアを設けたブースを男女ともに設置している。洗面コーナーの壁面化粧パネルは、和柄モチーフや「京」「雅」の文字を意匠に取り込んだオリジナルデザインで、京都らしさを演出している。

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