ところが、今から約40年前の75年に家族の入居がなされ、85年頃には今の姿となった三澤邸は、すでに分離派を体現している。
 西沢の森山邸に、私は、難民キャンプを読み取り、そう書いた。21世紀の住宅テーマであるとも書いた。そして吉阪の三澤邸は、人類史上の始原的住宅に想を得ている、と先に書いた。
 人類の始原的住宅と難民キャンプは、今こう書きながら考えてみると、よく似ていると言わざるをえない。その共通性は、各部屋、各用途が分離独立していること。


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