完成度の高い初期提案
作品/「HAT」
設計/駒田剛司+駒田由香
矩形の平面の四隅に部屋を配した住宅。 建主への提案の前に、与件からさまざまな平面を比較検証。試行錯誤のすえ、最もシンプルな平面に至り、ほぼ最終形の初期提案になった。
取材・文/豊田正弘
写真/傍島利浩
計画案による対話
駒田さんたちは「新しい日常」をつくることを設計の目標に掲げ、クライアントとの対話を大切にする。
「とりあえず、あらゆる話を聞く」と由香さん。そこでは、剛司さんと由香さんとが異なるニュアンスで要望をとらえていることもある。しかし多角的な視点を得られることはふたりで設計するメリットだという。
対話は実際の言葉だけではない。「提示した案を通して、対話をしている」と剛司さん。では「HAT」はどんな経緯によりつくられたのだろう。
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