特集/ケーススタディ11

見えない延長戦 横河健さん ホームページ へ

 デビュー作という呼称がこれほどふさわしい作品も珍しい。自らの住む住宅であること。20代の若さで、3年におよぶ設計期間をもって練り上げられていること。そして何より、横河健という建築家の原点として今日への軌跡を指し示し、輝きを発しつづけていることがその理由だ。
 敷地は南北に長く、北側で接道しており、南に向かって傾斜している。その東西の幅いっぱいに2枚の壁を立て、9mのスパンを飛ばす。1.5mピッチで小梁の入ったジョイストスラブの採用。南北には風も視線も完全に抜け、その内部は構造的な制約からまったくフリーになっている。まさに四角いトンネルである。このシンプルな構成のどこに「冒険」が潜んでいるのだろうか。


>> 「トンネル住居」の平面図を見る

  • 1/4
  • →
  • Drawing
  • Profile
  • Data

TOTO通信WEB版が新しくなりました
リニューアルページはこちら