2012年5月22日、オープン前から大いに話題を呼んだ「東京スカイツリー®」が開業した。東京・墨田区にある敷地内には、自立式電波塔としては世界一の高さを誇る地上634mのタワーを中心に、商業施設「東京ソラマチ®」や水族館、プラネタリウム、オフィス棟などが併設され、全体を総称して「東京スカイツリータウン®」と呼ぶ。東京の東側にあたる下町に、一大観光スポットが誕生したことになる。東西約400m、南北約100mの細長い敷地はもと東武鉄道の貨物ヤードがあった場所で、事業主体は東武鉄道と東武タワースカイツリー、設計は日建設計。
東武鉄道の松井江真さんによれば、開発のコンセプトは
「Rising East」。浅草や本所や向島を擁し、江戸の文化を支えた職人の精神や、路地園芸に象徴される下町の情緒を守りつづけたこの地ならではのコミュニティをさらに発展させ、新しい街づくりを目指したいという意図が込められているという。確かに、これまで大規模開発や新名所とは縁遠かった東京東部が「日出ずる国」になりうるビッグプロジェクトにちがいない。
さて、どんな施設にもつきもののトイレだが、今回は世界一の高さにある展望台のトイレと「東京ソラマチ」のトイレを取材した。





