近年、地域医療の向上を目指し、地方自治体が運営する公立病院の再編や統合計画が全国的に進んでいる。今年3月に開院した「伊万里有田共立病院」はその先進例で、老朽化した伊万里市立市民病院と有田共立病院のふたつを統合し、両市街のほぼ中間にあたる佐賀県有田町北部に新たに建設されたもの。建物は地下1階、地上4階建てで、病床数は206床、設計は日建設計・石橋建築設計業務特別共同企業体。
現地を訪れると、外観は一般的な白い箱形の病院とは打って変わった、レンガ色のタイル張り。設計を担当した日建設計設計室・主管の北川正仁さんによれば、独特の表情のあるタイルは有田の窯で焼いた施釉磁器製で、佐賀県西部地域の医療を力強く支えていくことを表現したという。一方、内部に一歩入ると、木材加工が盛んな伊万里の角材をふんだんに使用した、あたたかみのある空間が広がる。





