増税後の社会を見据えた布石

 欧倫ホームは、現在年間95棟ほどを受注する。効果的なテレビCMや積極的なサイトの運営により知名度を高め、創業14年にして、すでに地域ビルダーとして一定の地位を築いているといえるだろう。全国展開も視野に入れるが、尾崎さんが現在力を注いでいるのは、新築住宅以外での事業展開。ひとつはリノベーション市場での展開であり、もうひとつは中国での内装事業への参入である。
 中古住宅を買い取って再生させるリノベーション事業は、すでに愛知県内で展開している。
 中国進出はこれからだが、進出して失敗した日本企業にも学びながら、多能工の職人たちを派遣してマンションの内装工事を請け負う計画であるという。
「小さな会社ですから、生き残るために何本もの柱をもっていたい」という尾崎さんの目は、日本全国、さらに世界の動きをにらみながら、すでに増税後の社会を見据えている。

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