五感に訴える営業

 黒須さんが営業スタッフに言いつづけることは「五感に訴える営業」。専門知識に習熟すること、それと同時に人間的な魅力をもつことを学べということなのだろう。
 じつは営業は全社一体で行う。現場の職人さん自身がお客さんに現場を語る。施主が現場を訪れたとき、いつでも自分の現場の仕事を誇りをもって語れる言葉をもつ職人たちが育っている。
「いい家を建てるという気持ち」が大切だと言う。好きな言葉は「木材より人財」。
 技術は押しつけになりやすい。大事なことはお客さんの声を受け入れること。「お客の要望にこそ未来がある」と。
 最後にビジネス圏は距離にして1時間圏に限る。突然のアフターサービスに応えるための絶対的な必要条件。声がかかったとき現場から飛んでいける距離は近いほうがいい。すぐに対応できる顧客サービスを絶対にしているから。数年前、埼玉の久喜地区から大宮に支店を開設した。新たな営業拠点は未来への投資。ゆっくりとしかし確実に事業を伸ばすために。

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