TOTO
手塚貴晴+手塚由比 建築カタログ
 
手塚貴晴+手塚由比 建築カタログ
12刷
著者=手塚貴晴+手塚由比 
写真=木田勝久
発行年月=2006年3月
体裁=A5判(210×148mm)、並製、344頁、和英併記
ISBN=978-4-88706-267-2

デザイン=天木理恵

定価2,640円(本体2,400円+税10%)
シンプルに、とにかくシンプルに!
手塚貴晴+手塚由比は住宅設計を中心に活動している若手建築家ユニットです。近頃の住宅関係の雑誌には、毎回といっていいほど二人の設計した家が紹介されています。おそらく二人の設計する建築の心地よさや開放感が、一般の人たちにも明快に伝わってくるからではないでしょうか。「屋根の家」「空を捕まえる家」「縁側の家」といったそれぞれの作品には、作品名からもわかるように、彼らのユニークな設計コンセプトがストレートに打ち出されています。設計をする際には何百という模型を作り、とことん練り上げたひとつの案しか提案しない。その執拗なまでのこだわりから生まれる作品だからこそ、多くの人たちの共感を得られるのかもしれません。

本書では、近年、住宅から事務所建築、公共建築へとより公共に近い領域まで活動の幅を広げている二人の作品をデビュー作から最新作までトータルに紹介します。

「ロンドンより帰国して11年。小さな住宅から始まり、やみくもに作品を作り続けてきましたが、いま振り返ってみるとようやく我われのやりたいことが見えてきたような気がします」と語る二人の足跡をたどります。編集方針は「シンプルに、とにかくシンプルに!」。本書の打ち合わせの際に、二人からは、この言葉が何度も繰り返されました。できる限り装飾性を排除したギリギリなまでにシンプルなデザインに、作品解説では文章が極限まで削ぎ落とされ、写真にも一切の説明を入れないといった徹底ぶりで、見る人の判断にすべてを委ねています。「わかりやすいこと」「居心地の良いこと」「今までにない価値を提案できること」を追求していきたいという二人の真っ直ぐな姿勢と爽快感が伝わってくる作品集です。
プロフィール
手塚貴晴  Takaharu Tezuka
1964 東京生まれ
1987 武蔵工業大学卒業 1990 ペンシルバニア大学大学院修了
1990–1994 リチャード・ロジャース・パートナーシップ・ロンドン 勤務
1994 手塚建築研究所を手塚由比と共同設立
1996–2003 武蔵工業大学専任講師
2003– 武蔵工業大学助教授
2005, 06 ザルツブルグ・サマーアカデミー教授
2006 UCバークレー客員教授

手塚由比 Yui Tezuka
1969 神奈川生まれ
1992 武蔵工業大学卒業
1992–1993 ロンドン大学バートレット校
1994 手塚建築研究所を手塚貴晴と共同設立
1999– 東洋大学非常勤講師
2001– 東海大学非常勤講師
2006 ザルツブルグ・サマーアカデミー教授、UCバークレー客員教授
目次
01 副島病院
03 鎌倉山の家
05 川越の音楽マンション
07 腰越のメガホンハウス
09 バルコニーの家
11 空を捕まえる家
13 空を捕まえる家II
15 薄い屋根の数寄屋
17 方南町L
19 のこぎり屋根の家
21 空を捕まえる家III
23 トヨタL & F 広島本社
25 空を捕まえる家IV
27 ファイブコートヤードハウス
29 隅切りの家
31 森を捕まえる家
33 重箱の家
35 大箱の家
37 屋上の家
02 花見の家
04 辻堂の家
06 八王子の家
08 屋根の家
10 壁のない家
12 熱海のステップハウス
14 蟻塚の家
16 薄い壁の家
18 軒の家
20 天窓の家
22 越後松之山「森の学校」キョロロ
24 縁側の家
26 フローティングハウス
28 壁の薄いオフィス
30 ダブルコートヤードハウス
32 展望台の家
34 大窓の家
36 山すその家
38 ふじようちえん
論文 TIME-LESS 変わらないもの
関連書籍
手塚貴晴+手塚由比
著者=手塚貴晴+手塚由比 
写真=木田勝久
手塚貴晴
編者=国広ジョージ
登場建築家=塚本由晴、マニュエル・タルディッツ、阿部仁史、古谷誠章、手塚貴晴、乾久美子、金田充弘
A5判作品集(国内)
著者=五十嵐淳
A5判作品集(国内)
著者=迫慶一郎
A5判作品集(国内)
著者=千葉学
A5判作品集(国内)
著者=手塚貴晴+手塚由比 
写真=木田勝久
関連展覧会
2006年3月15日―5月20日