*1 グロピウス
Walter Adolph George Gropius/1883~1969
ドイツ生まれの近代建築の先駆的建築家。1919年ヴァイマール・バウハウスの指導者となり、28年までデザイン教育の確立に専念。デッサウの「バウハウス校舎」(26)において、近代建築の典型を実現した。おもな作品=「ハーバード大学大学院センター」(49~50)、「ベルリン・ハンザ地区のインターバウ展のアパート」(57)、「ベルリンのバウハウス資料館」(76~79・A・ツヴィヤノヴィチと協働)など。
*2 ヨハネス・イッテン
Johannes Itten/1888~1967
スイスの画家。1919~23年グロピウスの招きにより、ヴァイマールのバウハウスでマイスター(教授)となる。イッテンの勧めで、パウル・クレー、ゲルトルート・グルノウ、オスカー・シュレンマーが招聘される。21年以降、金属工房などのマイスターを務める。23年グロピウスとの衝突が原因でバウハウスを去る。
*3 カンディンスキー
Wassily Kandinsky/1866~1944
モスクワ生まれの画家。抽象絵画の先駆者として、また、美術理論家として知られる。1922~33年バウハウスに招聘され、マイスターとなる。25年まで壁画工房主任。さらに第1学期生対象の「分析的デッサン」と「抽象的形態要素」の授業を担当。26年『点と線から画へ』を出版。27年から自由絵画のクラスを開講。33年バウハウス閉鎖後、パリ郊外のヌイイに移住。
*4 パウル・クレー
Paul Klee/1879~1940
スイスの画家。1920年グロピウスによりバウハウスに招聘され、21~31年マイスターを務める。22年までは金属工房の形態マイスター、22~24年ステンドグラス工房の形態マイスター。23年「平面基礎造形論」を開講、27年から自由絵画クラス、織物のための造形論を担当。
*5 テオ・ファン・ドゥースブルグ
Theo van Doesburg/1883~1931
オランダの画家。絵画の革新および諸芸術の結合を目指し、1917年デ・スティルの運動を興す。同名の機関誌を発行。21~22年ヴァイマールに赴き、バウハウスに大きな影響を与える。唯一の建築作品=「ムードンのアトリエ」(30~31)。
*6 ヨーゼフ・アルバース
Josef Albers/1888~1976
ドイツ生まれのアメリカの画家。1920~22年ヴァイマールのバウハウスのイッテンの予備課程で学ぶ。23年からガラス工房での指導と予備課程の一部を担当。28年より予備課程の主任教師となり、「素材論と工作論」を教える。その後、家具工房も担当。バウハウスの閉鎖後、33年アメリカに渡る。
*7 モホイ=ナジ
László Moholy=Nagy/1895~1946
ドイツ語読みではモホリ=ナギ。ハンガリー生まれの画家、彫刻家。1923~28年ヴァイマールのバウハウスのマイスターとして、グロピウスに協力。37年アメリカに移住。シカゴにニューバウハウスを創設、バウハウスの理念の展開に努める。既成の絵画の枠を超えた光の芸術を主張。フォトグラム、フォトモンタージュ、および空間構成のうえで重要な功績を残した。
*8 シャルロッテ・フェーベル
Charlotte Voepel/1909~1987
ドイツ生まれ。1927~29年デッサウ・バウハウス在学。アルバースの予備課程、カンディンスキーの授業で学ぶ。38年までベルリンのファッション・アトリエ勤務。60年より絵画に専念。
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