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HOLZ BAU
 
HOLZ BAU
[増補版]ホルツ・バウ──近代初期ドイツ木造建築
編集・企画=福島加津也 、冨永祥子、本橋仁、佐脇礼二郎
発行年月=2022年9月
体裁=B5判変型(256×158mm)、並製、392頁、和英併記
ISBN=978-4-88706-398-3

デザイン=西村祐一/Rimishuna

定価4,290円(本体3,900円+税10%)
内容紹介
近代初期ドイツ木造建築の知られざる名作を日本の建築家がリサーチした、創造的探求の記録。取材時の写真や図面により作品をビジュアルで紹介するとともに、取材プロセスを描いた漫画で現地での感動を表現。リサーチへの向き合い方を議論した鼎談や論考も収録。自費出版で発売後、即完売となった名著にアトリエ・ワン塚本由晴氏との新規鼎談を加えた増補版。
立ち読み
プロフィール
福島加津也
1968年生まれ。建築家。福島加津也+冨永祥子建築設計事務所を主宰。東京都市大学教授。「工学と美学」をテーマに建築設計と研究活動を行う。
冨永祥子
1967年生まれ。建築家。福島加津也+冨永祥子建築設計事務所を主宰。工学院大学教授。「建築空間と体験の2次元表現」をテーマに漫画・ドローイングの制作活動を行う。
本橋仁
1986年生まれ。建築史家。京都国立近代美術館を経て、文化庁芸術家在外研修員としてCCA(Canadian Centre for Architecture)に滞在中。美術館のキュレーションのみならず、演劇の企画など幅広い活動を行う。
佐脇礼二郎
1990年生まれ。建築家。福島加津也+冨永祥子建築設計事務所勤務。東京理科大学理工学部卒業、デルフト工科大学大学院修了。
目次
Chapter 1 資料
  • 新建築1938年7月号「木構造特集」再録
Chapter 2 建築
  • 調査概要
  • 乾式構造 クリストフ・ウンマック社
    • 1 コンラッド・ワックスマンハウス
    • 2 カプートのアインシュタイン邸
    • 3 ショットランダー邸
    • Comic 1 「プレハブの始まり」カプートのアインシュタイン邸
    • Field Note 1 「世界のすべてがこの家の中にある」ショットランダー邸
  • 乾式構造 住宅
    • 4 カッパーハウス
    • 5 リスト家の別荘
    • Field Note 2 「6つの平面」カッパーハウス
    • Field Note 3 「切って開く」リスト家の別荘
  • 新興木構造 ホール
    • 6 ヴッパータールの体育館
    • 7 レンハウゼンの射撃協会ホール
    • 8 ヴェルネスグリュンの納屋
    • 9 ドルトムント・ブラッケルの木造体育館
    • 10 フェルトキルヘン基地の格納庫
    • Comic 2 「 継ぎ足された時間」フェルトキルヘン基地の格納庫
  • 新興木構造 教会
    • 11 ベルリン・フリードリヒスハインのプロテスタント教会
    • 12 デューレンのキリスト教会
    • 13 キリスト変容教会
    • Comic 3 「緊急と永遠」ベルリン・フリードリヒスハインのプロテスタント教会
    • Field Note 4 「解説図」デューレンのキリスト教会
  • 木造建設会社 住宅地開発
    • 14 ニースキー
    • 15 ヘレラウ
Chapter 3 論考
  • 木造の意味|福島加津也
  • うつらうつらする技術―20年代ドイツと70年代日本を俯瞰する|本橋仁
  • デジタル時代の木造エンジニアリング|ポール・メイエンコート、ケイトリン・ミューラー
  • 鼎談|建築家は歴史から何を学ぶのかI|長谷川豪×福島加津也×冨永祥子×本橋仁×佐脇礼二郎
  • 往復書簡|建築家は歴史から何を学ぶのかII|ヤン・タイセン×福島加津也
  • 鼎談|建築家はリサーチから何を学ぶのか|塚本由晴×福島加津也×冨永祥子×本橋仁×佐脇礼二郎
  • 鼎談|『HOLZ BAU』をつくったときのこと|福島加津也×冨永祥子×本橋仁×佐脇礼二郎×西村祐一