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ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡
 
ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡
監修=門脇耕三
発行年月=2020年8月
体裁=B5判変形 (210✕168mm)、並製、208頁、和英併記
ISBN=978-4-88706-386-0

デザイン=長嶋りかこ

定価=本体1,500円+税
内容紹介
第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館カタログ。日本の木造住宅を、ヴェネチアまで移動させて展示する。移動のために解体された住宅は、日本からやってきた建築家と職人によって、現地で別の姿へとつくり直される。ここで展示されているのは、古い材料と新しい材料が混在し、幾人もの建築家や職人の創造性が重層したキメラ的な混成物にほかならない。あるいは、さまざまなふるまいの連鎖とエレメントの軌跡の結果としての建築である。
立ち読み
プロフィール
門脇耕三 Kozo Kadowaki
1977年生まれ。明治大学准教授。アソシエイツパートナー。建築構法、建築設計。建物の物的なつくられ方についての研究をベースにしながら、建築設計や建築批評などの活動も展開。近代に入ってから失われた、細部の豊かさを根拠とする建築のあり方を見出すべく、理論と実践を積み重ねている。
【執筆者・話者】
長坂 常 Jo Nagasaka

1971年生まれ。スキーマ建築計画代表。
岩瀬諒子 Ryoko Iwase
1984年生まれ。岩瀬諒子設計事務所主宰。京都大学建築学科助教。京都大学工学部卒業。同大学工学研究科修了。EM2N Architects(スイス)、隈研吾建築都市設計事務所を経て、岩瀬諒子設計事務所を設立。
木内俊克 Toshikatsu Kiuchi
1978年生まれ。木内建築計画事務所代表。美術、家具制作、福祉施設やパブリックスペースのデザインに至る領域横断的な活動を行う傍ら、東京大学にて、都市における人々の関心のデータ的把握と都市介入について研究を行う。
砂山太一 Taichi Sunayama
1980年生まれ。sunayama studio 代表。京都市立芸術大学美術学部総合芸術学専攻准教授。芸術表現領域における情報性・物質性を切り口に、制作・設計・企画・批評を手がける。現在、東京にデザインスタジオを構えつつ、京都市立芸術大学において現代芸術、デザインの理論研究を行う。
元木大輔 Daisuke Motogi
1981年生まれ。DDAA/DDAA LAB 代表。CEKAI 所属。MistletoeCommunity。武蔵野美術大学非常勤講師。2010 年、建築、都市、ランドスケープ、インテリア、プロダクト、コンセプトメイク、あるいはそれらの多分野にまたがるプロジェクトを建築的な思考を軸に活動するデザインスタジオDDAA設立。2019 年、Mistletoe とともに実験的なデザインとリサーチのための組織DDAA LAB を設立。
長嶋りかこ Rikako Nagashima
1980年生まれ。village® 代表、グラフィックデザイナー。ブックデザイン、アイデンティティデザイン、サイン計画、空間構成など、グラフィックデザインを基軸としながら活動。本書のデザインを手掛ける。
福元成武 Naritake Fukumoto
1978年生まれ。株式会社TANK代表。建築施工。建築家のプロジェクトに多く携わる。
太田佳代子 Kayoko Ota CCA c/o Tokyo キュレーター、ハーバード大学デザイン大学院講師。建築キュレーター。
青柳憲昌 Norimasa Aoyagi
1975年生まれ。立命館大学理工学部建築都市デザイン学科准教授。建築史・文化財保存。
樋渡 彩 Aya Hiwatashi
1982年生まれ。近畿大学工学部建築学科講師。都市史。
松本直之 Naoyuki Matsumoto
1986年生まれ。東京大学生産技術研究所助教。木質構造、建築構法。
牧野徹 Toru Makino
1981年生まれ。建文・建築文化研究所所属。建築史。
ヤン・ブラノブセキ Jan Vranovský
1986年、プラハ生まれ。建築家、グラフィックデザイナー。リベレツ工科大学卒業、東京大学国際都市建築デザインコース修士課程修了。青木淳建築計画事務所を経てグラフィックデザイン・スタジオFRVR共同設立。VVAA 主宰。
仲本拡史 Hirofumi Nakamoto
1986年生まれ。映像作家。逗子アートフィルム代表。大学で教員を務めながら、主に映画と現代美術の領域で作家活動を行う。
土居義岳 Yoshitake Doi
1956年生まれ。九州大学名誉教授。建築史。工学博士。フランス政府公認建築家。
千葉雅也 Masaya Chiba
1978年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。哲学者、作家。
大黒岳彦 Takehiko Daikoku
1961年生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部教授。哲学者。
國分功一郎 Yoichiro Kokubun
1974年生まれ。東京大学総合文化研究科准教授。哲学者。
目次
0 : イントロダクション
  • 011 門脇耕三

1 :《高見澤邸》の歴史
  • 建築生産における産業連鎖をデザインする─「産業キメラ」としての《高見澤邸》|青柳憲昌
  • 《高見澤邸》の周辺都市の変遷
  • 《高見澤邸》の間取りの変遷
  • 《高見澤邸》の軸組の変遷
  • 《高見澤邸》のエレメントの変遷
  • 企画会議的対話①|折衷、オーディナリー、オーセンティシティ|土居義岳|
  • 聞き手:門脇耕三+岩瀬諒子+木内俊克+元木大輔

2 :《高見澤邸》の軌跡
  • 《高見澤邸》の1950 ─ 60 年代
  • 解体まで|ヤン・ブラノブセキ
  • 設計者と施工者の融合と協働|福元成武(TANK)+長坂常+門脇耕三
  • ビデオ記録|仲本拡史
  • 企画会議的対話②|オブジェクト、お前もか?!|千葉雅也|
  • 聞き手:門脇耕三+元木大輔+木内俊克+長嶋りかこ

3 : デジタル・デザインの建築論
  • データと欠損|砂山太一
  • 企画会議的対話③|情報社会における根源的ノイズ|大黒岳彦|
  • 聞き手:門脇耕三+木内俊克+砂山太一

4 : エレメントの再構成
  • 展覧会の会場構成|門脇耕三
  • 知らなかったことを知り、思いもしなかったことを思う|長坂常
  • マテリアリティ・オブ・インターフェイス|岩瀬諒子
  • 測定/同語反復/身体|木内俊克
  • 現実裂け目|砂山太一
  • 新しい眼差しのための建築|元木大輔
  • 色と形の存在意義|長嶋りかこ
  • いまどうつくられるべきか|福元成武
  • エレメント/非─ 全体性/関係性の自由なひろがり|門脇耕三
  • 建築家像が再生される現場|太田佳代子
  • 企画会議的対話④|行為のコミュニズム|國分功一郎|
  • 聞き手:門脇耕三+岩瀬諒子+元木大輔
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  • 執筆者・話者略歴