2024年 春号
時の積み重ねをデザインするAs Time Passes

2024年 春号 時の積み重ねをデザインする

建築は数年、数十年、あるいは数百年と立ちつづける。その建築が使われ、長い時間が経過するなかで、材料の質感も変わり、修復を繰り返しながら改築も増築もなされ、そこには多くの人々の痕跡が刻まれていくだろう。
少し前のこと、懐かしい昔のこと、そしてもはや歴史ともいえる時代のこと。そうして建築はその時々のさまざまな事情を乗り越え、それをほのかに、時には大胆に一身に携えている。
今は確かめるまでもなく、リノベーションの時代。中古とは感じさせないまったく新しいデザインで上塗りするものもあるが、一方でせっかく時を積み重ねてきた建築の味を隠すのではなく、それを生かした方法もあるはずだ。
加齢を否定的にとらえてばかりでは未来がないのだから。
時の積み重ねが表現されたデザインを探りたい。

表紙/「花重リノベーション」の床の間。
2024年4月1日発行

特集

  • 2024年 春号 インタビューサムネイル画像

    時の積み重ねをデザインする‑ インタビュー -建築も、時の流れに身をまかせ

    加藤耕一

  • 2024年 春号 CaseStudy#1サムネイル画像

    時の積み重ねをデザインする‑ CaseStudy#1 -木の履歴を鉄で継ぐ

    作品/「花重リノベーション」
    設計/高野洋平+森田祥子

  • 2024年 春号 CaseStudy#2サムネイル画像

    時の積み重ねをデザインする‑ CaseStudy#2 -新しい部分も保存対象に

    作品/「郭巨山会所」
    設計/魚谷繁礼

  • 2024年 春号 CaseStudy#3サムネイル画像

    時の積み重ねをデザインする‑ CaseStudy#3 -国宝でも修復しきらない

    作品/「旧富岡製糸場西置繭所保存整備事業」
    設計担当/齋賀英二郎(文化財建造物保存技術協会/当時)

  • 2024年 春号 CaseStudy#4サムネイル画像

    時の積み重ねをデザインする‑ CaseStudy#4 -建築家から建築家へ渡されたバトン

    作品/「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」
    客室監修/中村拓志

  • 2024年 春号 CaseStudy#5サムネイル画像

    時の積み重ねをデザインする‑ CaseStudy#5 -なんでもない庶民生活の積層も味わい深い

    作品/「千鳥文化」
    設計/ドットアーキテクツ

  • 2024年 春号 CaseStudy#6サムネイル画像

    時の積み重ねをデザインする‑ CaseStudy#6 -古いものに新しいものを「加装」

    作品/「スキマ 大阪」
    設計/元木大輔

旅のバスルーム

  • 2024年 春号 旅のバスルームサムネイル画像

    レ・ザラ・ストラスブール
     ─ フランス・ストラスブール(特別編)

    復元した厩舎をホテルに

古写真でみる建築家のアトリエ

  • 2024年 春号 古写真でみる建築家のアトリエサムネイル画像

    マルチタスクな工房

    建築家/チャールズ・イームズ

現代住宅併走

  • 2024年 春号 現代住宅併走サムネイル画像

    白井のシュールレアリスム

    作品/「歓帰荘」
    設計/白井晟一

最新水まわり物語

  • 2024年 春号 最新水まわり物語サムネイル画像

    多くの乗り換え客を受け入れるトイレ

    敦賀駅

  • 2024年 春号 最新水まわり物語サムネイル画像

    ホテル客室の中心に光るバスルーム

    福岡大名ガーデンシティ

展覧会 TOTOギャラリー・間

  • 2024年 春号 展覧会 TOTOギャラリー・間サムネイル画像

    魚谷繁礼展
    「都市を編む
    Re-Weaving Urban Fabrics」

    会期/2024年5月23日(木)~8月4日(日)
    開館時間/11:00~18:00
    休館日/月曜日・祝日、夏期休暇、年末年始、展示替え期間