SDGs×TOTO 持続可能なあしたへのとりくみ SDGs×TOTO 持続可能なあしたへのとりくみ
TOTO社員のSDGs活動をご紹介

きれいと快適・健康

インタビューテーマ

「タッチレスで清潔」

タッチレスで清潔
それでいて美しいデザイン
そんな自動水栓で
きれい・快適を世界で実現したい

機器水栓事業部

自動水栓開発担当

TOTOではどういった仕事を
担当していますか?

私はTOTOの機器水栓事業部で、アクアオートという自動水栓の開発を担当しています。手をかざすだけで水を出し止めできる水栓で、みなさんも学校や公共施設のトイレなどで一度はお使いになったことがあると思います。
この商品が発売されたのは1984年と古く、もともとは「水栓に手を触れたくない」という人々の衛生意識から誕生しました。これまでCLEAN(衛生性)、GREEN(エコ)、UD(使いやすさ)、DESIGN(デザイン性)という4つの観点から、さまざまな進化を 遂げています。ここ数年は世の中の節水意識の高まりを受け、特に節水性を大きく向上させてきました。

あなたの仕事と
SDGsとの関わりは?

アクアオートの「衛生性」や「使いやすさ」というコンセプトは、SDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」への貢献につながっていると思います。 センサーによって水が自動で出るため、タッチレスで清潔に安心して手を洗うことができるからです。特に新型コロナウイルス感染症が蔓延してから、人々の手洗いに対する意識が変わってきています。 TOTOが実施している外出時の公衆トイレでの手洗いに関する意識調査でも、以前は「しっかり洗う」と回答した人が5割ほどでしたが、最近では8割以上に増加。 こうした意識の変化にも、アクアオートのタッチレスで操作できる機能が対応していけるのではないでしょうか。また手をかざすだけで水が出て自動で止まるため、ハンドルを回して水の出し止めをする必要が無く、誰でも使いやすいユニバーサルデザインの商品と言えます。
また、「節水性能の向上」という点では、SDGsのゴール6「安全な水とトイレを世界中に」への貢献につながっていると思います。 水の止め忘れや流しっぱなしを防いで節水に貢献するだけでなく、1.3L/分の低流量(日本では約2L/分)ながら快適な手洗い感も実現しているんですよ。
あまり知られていませんが、節水することはCO₂の削減につながっています。水をきれいにする浄水場、水を送るポンプ、下水処理など各施設でエネルギーが使われCO₂が発生するためです。 節水によりCO₂排出量を削減することで、ゴール13「気候変動に具体的な対策を」にも貢献できますね。

環境性能と空間との調和のとれたデザインが高い評価を受けた「Touchless Faucet」(写真は海外向け商品)。

今年この商品が、「GREEN GOOD DESIGN AWARDS 2021」を受賞しました。 これは、環境配慮に優れたデザインと先進的なテクノロジーを有する製品に与えられる、世界的な賞です。 私は開発の中でも、品質や性能を維持しながら内部部品を極限まで小型化し、デザインとテクノロジーを両立させる役目を担っているので、それが評価されてとてもうれしかったですね。 他のデザイン賞も多数受賞でき、デザインとテクノロジーが融合したTOTOらしい商品の開発ができたと思います。

仕事を通じて、環境や社会問題への
意識は変わった?

TOTOに入社するまで、私は水資源に対して特に意識せず暮らしていました。水の無駄遣いはしないようにしていましたが、日本には豊富な水資源があって、節水もそこまで深刻には考えていなかったのです。 でも、この仕事を通じて世界各国の節水規制や節水ニーズを知り、節水を世界規模の問題として意識するようになりました。 今、こうして自分の開発した商品を多くの人が使うことで節水が進み、水資源の保護に貢献できていると思うと、この仕事に誇りを感じます。

また、商品開発だけでなく、普段の暮らしや業務の中でも節水・節電を心掛けるようになりました。 照明やエアコンなど家電製品の電源をこまめに消す、水を出しっぱなしにしない、といった基本的なことに加え、私が意識しているのはお湯と水の使い分けです。 お湯を出すにはその都度エネルギーを使うので、必要なとき以外は水で済ませるようにします。 TOTOの職場でも、印刷する際は両面印刷や縮小印刷にして紙の無駄遣いを減らしたり、昼休みは必ず消灯して節電したりと、環境配慮が当たり前に行われています。

「一番身近なゴールを目指して、
行動を重ねていきたい」

一人でSDGsのすべてのゴールに貢献することは簡単ではありませんが、各自が自分にとって一番身近なゴールを意識し、少しでも貢献できることがないか考え、行動することが大切だと思います。 一つひとつの行動が積み重なることで、持続可能な社会の実現に近づくのではないでしょうか。私個人としては、環境配慮とお客さまのきれいと快適を同時にかなえられる素晴らしい商品の開発に、 引き続き尽力したいと思います。

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