使うときも作るときも地球に優しく
TOTOが持続可能な社会の実現に向けて
取り組んでいる
3つのテーマ
「きれいと快適・健康」「環境」
「人とのつながり」の中から、
今回は「環境」について
具体的な取り組みをご紹介していきます。
TOTOの商品は、お客様の毎日の暮らしの中で、長期間にわたってお使いいただくという特徴があります。そのため、商品のライフサイクル(原材料調達~製造~販売~物流~使用~廃棄ほか)という視点で捉えると、商品をお使いいただく段階における節水や省エネが地球環境への配慮に大きく貢献します。このような理由により、TOTOグループでは、事業所における省エネや再生エネルギー導入などに加えて、商品開発における環境配慮設計と、それに基づく商品の普及に努めています。
「環境」のテーマでは、TOTO商品と関わりの深い「水資源の有効活用」「温暖化対策」
「地域に根付いた社会貢献活動」についてご紹介していきます。
目指す姿
1限りある水資源を守り、未来へつなぐ
毎日快適に使っていても
しっかり節水できる商品を開発しています
地球上には多くの水があります。しかし、実際に人が生活に利用できる水は、そのうちのわずか0.01%※。TOTOグループは、水まわり商品を提供する企業として、節水性能が高く、かつ快適に使用できる商品を世界中に普及させていくことで、水消費量を削減し「水資源の枯渇」という課題に対応していきます。
※出典:国土交通省「令和元年版 日本の水資源の現況」
トイレやお風呂は暮らしに欠かせない……。
どうしたらもっと節水できるかな
とりくみ
トイレに必要な洗浄水量を削減
毎日繰り返し使うトイレは、少量の節水でも大きな効果につながります。でも、我慢するだけの節水は続きません。
そこでTOTOは、素材となる陶器の焼成技術を高め、汚れにくくてお掃除しやすい便器を開発。少ない水でもしっかり流して、きれいを保ちます。現在「ネオレスト」では、1回あたりの洗浄水量がわずか3.8Lと大幅な節水を実現しました。
このような技術を日本だけではなく、創立者の「健康で文化的な生活を提供したい」という志と共に、海外にも広めています。
目指す姿
2地球との共生へ、温暖化対策に取り組む
商品を作るときから使用するときまで
CO₂排出量の削減に
幅広く取り組んでいます
TOTOの多くの商品は使用期間が10年、20年、またはそれ以上と長く、ライフサイクル全体で見ると、商品をお使いいただく際に排出されるCO₂の量が全体の9割以上も占めています。その削減に積極的に取り組むことで、快適な暮らしと環境配慮の両立を目指しています。
具体的にはどうやって
CO₂排出量を削減しているんだろう?
とりくみ
給湯で使用するエネルギーを減らし
CO₂排出量を削減
たとえば節水シャワーなら、水だけではなく、ガスや電気などのお湯をつくるためのエネルギーも抑えることができ、CO₂排出量の削減につながります。さらに「コンフォートウエーブクリックシャワー」なら、TOTO独自のノズルで大粒の水玉をスイングしながら勢いよく吐水するので、快適な浴び心地なのに節水とCO₂排出量削減の両方に貢献できます。
※1 最適流量による当社比。
最適流量とは、(一社)日本バルブ工業会の定める方法に基づき、社内モニターにて測定した「一番使いやすいと感じる流量」のこと。
※2 サーモ水栓+シャワーヘッド。
商品を使うときだけじゃなく
作るときも環境に配慮しているの?
とりくみ
工場や物流においても
CO₂排出量を削減
工場では、さまざまな省エネ活動や太陽光発電の導入はもちろん、陶器を焼くための燃料をCO₂排出量の少ないものに変更したり、その排熱を回収して素材の乾燥などに利用する、高効率な窯を導入してCO₂排出量の削減を行っています。また物流においては、輸送燃料の削減につながる、積載効率の向上・共同配送など、輸送会社様、販売代理店と連携した輸送の効率化に取り組んでいます。商品を使うときだけではなく、さまざまな場面でCO₂排出量の削減に取り組んでいます。
排熱を回収して再利用する高効率焼成窯
衛生陶器の製造工程で最もエネルギーを消費する焼成窯に、排熱を回収し自己再生する高効率のファイバー窯を導入。製品冷却時の排熱を回収、再加熱後燃焼エアーとして再利用し、また、余熱を乾燥室へ再利用することで、従来のレンガ式焼成窯と比較して約71%の省エネ効果を達成しています。
目指す姿
3地域社会とともに、持続的発展を目指す
世界中の水に関する環境活動を
支援しています
きれいな水や自然を守る活動は
何かしているの?
とりくみ
地域に根付いた環境活動団体を
「TOTO水環境基金」がサポート
TOTOグループは2005年に、環境保全や衛生的で快適な生活環境づくりを行っている団体の活動を支援する「TOTO水環境基金」を設立しました。地域社会が持続的に発展していくためには、その地域の住民による活動が不可欠です。一時的な物資や資金援助ではなく、地域で継続的に活動を続ける団体を助成することで、地域に根付いた持続的な環境活動を支援しています。
「TOTO水環境基金」
助成団体の活動事例
パキスタン
助成団体の活動で完成した水汲み場
日本(奈良県)
耕作放棄された棚田の自然再生活動
インド
干ばつ地域での井戸再生事業
これからもTOTOは
お客様の暮らしと地域に寄り添いながら
環境に優しい取り組みを続けていきます
TOTOグループは、事業活動によって実現できる「節水商品の普及」や「CO₂排出量削減」だけではなく、
「地域に根付いた社会貢献活動」の支援も通じて、環境への取り組みを続けています。
次回は、お客様との信頼づくりや
TOTOの働き方などをご紹介します
大切に」