4×4×22m3の空と雲を映す磨き上げられた金属の塊のような角柱を40°傾けて、緑の斜面に転がすというイメージを具体化、やがて、道路拡幅で消滅。 透明なガラスという唯一の素材によって作られる建築空間。 全てが窓であり、壁であり、屋根である。 角柱を切り欠いた部分が出入口。昼間は外から中は見えず、夜間は中から外が見えない光の反転現象が、中立化する黄昏。 シングルマテリアルによるシンプルフォルムの透明な純粋さは、その透明なイスやテーブルと共に、二度と再現されることはなかった。