最大延べ床面積2,500haの大規模都市住区。ほぼ100,000人の集中的居住が可能であり、今日の100,000人規模の都市が必要とする諸施設が立体的に収容される。
問題点は、1 集中的な都市負荷が発生し、既存の環境にインパクトを与える恐れがあること、2 巨額の建設費を要すること、である。
革新的な利点は、1 多くの人々(子供、老人、病人、身体障害者、外国人など)が都心そのものに住める、2 自然環境を破壊するアーバンスプロールを防止できること、再開発地区に建設すれば広い空地が得られること、3 任意の2地点を10分間程度で移動できることから、老人問題、主婦の労働問題、教育問題など今日の社会的諸問題を抜本的に解決できること、4 仮設建築(リース建築)として使えば、既存都市の一時的移設により抜本的な都市の再開発が可能であること、である。「500M×500M×500Mキューブ」は全く新しい概念で計画されるべきであり、ここで表示されるのは極めて概念的な計画の図式である。