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UD Style TOTOのユニバーサルデザイン

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TOTOと日経デザインが見つけた、身近なユニバーサルデザインを紹介するサイト「ホッとワクワク」。第19回と第20回では、「ホッとワクワク」のスタッフが調べた、震災後の生活に役立ったユニバーサルデザインのグッズをラインナップ。

暮らしのUD

ホッとワクワク

TOTO×日経デザイン

第20号
普段も緊急時も変わらず使えるモノに注目 2

3月11日に起こった東日本大震災。避難後間もない生活の中で役立ったのは、ごくシンプルで誰でもが簡単、安全に使えるモノ、そして、電気が通じていなくても使えるモノ。いざというときのために特別に作られたのではなく、普段の生活にも気軽に使いこなせる、まさにユニバーサルデザインのモノが多かったことがわかってきました。今回は、電気のこない不便さを克服できるアイテムと、小さな子供のいる家庭で役立つアイテムを探してきました。

アイデア4 手回しで充電。携帯電話へも充電できる多機能ラジオ

震災直後、電気が止まってテレビもパソコンも見られず、電話は通じにくくなりました。そんな状況の中で、情報源として活躍したのが電池式ラジオです。ラジオのある家に集まって、みんなで最新情報を聞いた…という話も少なからず聞きました。今回紹介する、ソニーの非常用手回し充電FM/AMポータブルラジオ 『ICF-B02』は、ハンドルを回して充電できるので、電池切れを気にせず使い続けることができます。ハンドルは、子供から大人までスムーズに回せるよう、手に収まりやすいサイズ。ラジオに各種携帯電話をつないで、充電することも可能です。また、LEDライトもついていて、これ1台で非常時の困りごとの数々を解消できます。ラジオには操作しやすい大型の選局つまみを採用したほか、選局表示窓が大きく、見やすくなっている点なども含め、誰でも簡単に扱えるユニバーサルデザイン。手回し充電のほか乾電池でも使えるので、普段は身近に置いて楽しみ、いざというときにはすぐ手に取って持ち出すようにしてはいかがでしょうか?

多機能ラジオ、充電イメージ手回しで1分間充電した場合、ラジオは約60分、LEDライトは約15分使える。少量の雨や水しぶきに耐える、防滴仕様。重さ285グラム(本体のみ)、幅13×高さ7.7×奥行き5.2センチ 非常用手回し充電FM/AMポータブルラジオ 『ICF-B02』オープン価格/ソニー

多機能ラジオ

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アイデア5 太陽光で充電できる、自転車用LEDライトを非常用に

急な停電のために必ず用意しておきたいのが照明器具です。夜道で急な停電に遭ったとき、自転車用の着脱式ヘッドライトが役立った、という意見がありました。「使用時に自転車に取り付けるため、普段からバッグに常備していたのが功を奏した」と経験者は話します。ヘッドライトはコンパクトで、たとえば、RITEWAYの「Owleye ソーラーパワーヘッドライト」は長さ約10センチ、重さは80グラム。バッグに常備していても苦になりません。また、このアイテムのように太陽光で自動的に充電を行うタイプなら、電池を交換する手間も、コンセントにつないで充電する手間も不要。非常用のライトとして普段使うバッグにしのばせておけば、夜道はもちろん、部屋で急な停電に遭ったときも、迷わずさっと取り出して使えますね。

自転車に取りつけイメージLEDを3灯使用して、十分な明るさを確保した。日照下で2時間充電をすると、点灯は1時間、点滅は2時間。Owleye ソーラーパワーヘッドライト3129円 (税込)/RITEWAY

LEDライト

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アイデア6 子供を抱っこしたまま避難するなら、バックパックが便利

幼児を抱えるママたちから聞いた話です。震災後は余震が頻繁に起こるため、いつでも逃げられるように必要なモノをバッグに入れすぐそばに置いていたそうです。ところが、余震が起きるたびに子供が怖がってすぐに抱きつき、バッグを手に持てないことが分かりました。そのため、子供を抱っこして避難できるように、両手を自由に使えるバックパックを使うことにしたのだとか。「子供を抱っこして歩き続けるので、肩にベルトが安定するデザインが理想的」と振り返ります。
モンベルのガレナパック30の肩ベルトは、クッション性が高いほか、身体の曲線にフィットするようにS字カーブの構造が採用され、肩からずり落ちにくくなっています。また、ウエストベルトのポケットは、バッグを背負ったままでもでもモノが出し入れしやすい位置にあります。先を急ぐ避難時などに、一旦下さず必要なモノを出し入れできるためとても実用的。ライトグリーンやオレンジ、インディゴブルーなどファッションに合わせやすい色が揃い、自宅で洗えるので、普段の生活でもおしゃれに使いこなすことができます。

バックパック着用イメージナイロンにウレタンコーティングを施した、丈夫で汚れ落ちしやすい素材。背中に当たるバックパネルはクッション性が高く、通気性も配慮した構造なので、長時間背負っていてもラク。メッシュ状のサイドポケットには、500mlのペットボトルも収納できる。30L 幅29×高さ53×奥行き17センチ 8500円(税込)/モンベル

バックパック

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(日経BP社「日経デザイン」 介川亜紀 フリー記者)2011年5月30日掲載
※『暮らしのUD ホッとワクワク』の記事内容は、掲載時点での情報です。

次回予告
次回の更新は7月下旬頃を予定しています。
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