体が不自由な方が使う製品ですから、普通の製品以上に、安全性について気を付けなくてはなりません。また、例えば、足の不自由な方が使うことを仮定して開発を行っても、本当に足が不自由でないと、使う状況を再現することは難しい。どんなに検証を繰り返しても、「本当に大丈夫だろうか」と心配になります。
だからこそ、TOTOでは、使い心地を検証するため、発売前に試作品を福祉施設の方に使っていただき、ご意見を伺ったりしています。そのときに、「これがないとお風呂にいけない」「トイレに行けない」などと言われると、責任の重さを感じます。体の不自由な人がもっと悪くならないように、しっかりやらねばと意識しますし、大きなやりがいでもあります。